「クリエーションライン杯第3回 ICTトラブルシューティングコンテスト」は、本番の1週間前の3月6日から会場での設営およびネットワークの検証を始めます。前回のブログでは運営チームの業務を紹介しましたが、今回は設営中の現場のようすをお伝えします。
ネットワーク環境の構築
会場入りした運営チームにとって最大の作業となるのが、ネットワークの構築です。通常のシスコ ネットワーキング アカデミーのCCNA Routing & Switchingコースでは、主にCisco 1941 ルータとCisco Catalyst 2960 スイッチを実機教材として使用します。しかし、トラコンのネットワーク環境には、Cisco IP Phone や Cisco UCS といった機材も接続されており、実際の企業のネットワークにより近い構成になっています。
このなかでは、ネットワーク全体を運用するためのコミュニケーションが重要になります。例えば学生のなかには、サーバが得意なものもいれば、ネットワークが得意なものもいます。これらの学生たちが正しくコミュニケーションできなければ、会場のネットワークが止まってしまう可能性もあります。11月から培ったコミュニケーション能力が、実地で試されます。
問題への回答の検証
トラコンで出題される問題は、Web パフォーマンス問題やネットワーク疎通問題、DNS セキュリティ問題など、多岐にわたります。会場では、これらの問題に対して、きちんと想定通りの回答が導き出せるようになっていることを検証します。つまり、問題が解決可能なだけではなく、「他の回答にならない」ことも検証しなければなりません。そのために学生たちは、授業の合間をぬって会場に集まり、日々検証作業を続けていました。
イベント運営に伴う作業
ネットワーク構築のような技術的な作業だけが運営チームの仕事ではありません。当日の段取りについても、細かい部分を詰めていかなければなりません。
昼食や終了時間だけでなく、電源の確保など、詳細なタイムスケジュールを作り、会場となる学校と交渉しながら、当日の段取りを決めていきます。
こうした実際のトラブルを克服しながら、運営スタッフの学生は、当日までに問題策定と会場ネットワークを構築していました。
準備中の運営スタッフのようすを YouTube でも紹介しています。
次回は、いよいよ本番のようすをレポートします。
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現地会場で準備中の運営スタッフのようすを紹介する動画を追加しました。