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フルスタック オブザーバビリティへの進化

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この記事は、Sr. Manager, Solutions Marketing – Full-Stack Observability である Aditya Mohtaによるブログ「Evolution towards Full-Stack Observability」(2023/02/14)の抄訳です。

 

 

アプリケーションはすべてのビジネスにとっての顔であり、デジタル トランスフォーメーションプロジェクトを加速するために必須なものとなっています。調査結果によれば、非の打ち所のないアプリケーション体験はビジネス最優先事項であり、ビジネスアプリケーションのパフォーマンスを維持する必要性がこれまで以上に重要になっていると回答した人は84%にのぼっています[i]

最新のアプリケーションは複雑

さらに、アプリケーションの複雑さは急激にましています。最新のアプリケーションは、マイクロサービス上に構築され、大規模な分散型サービスに基づくクラウドネイティブおよびハイブリッドクラウドのアーキテクチャ上で実行されています。その結果として、複雑で急速に進化する環境が作り出されています。ひとつ のサービスの小さな問題が、体験全体に影響を与える可能性があります。

このような環境を運用するために必要な情報と経験は、さまざまなツールやチームに分散してサイロ化しています。そのため、ユーザー体験、そしてビジネスとそのブランドや評判までにも直接影響を与えるような問題の特定、優先順位付け、効果的な解決が難しくなっています。

モニタリングから、可視性、フルスタック オブザーバビリティまで

アプリケーションの複雑化に合わせて、アプリケーションのモニタリングと観測の方法も変えていく必要があります。

これまではモニタリングが主体でした。受動的な情報アクセスに基づいて構築されたダッシュボードがあり、情報は通常、アラートやイベントで、一般にはサンプリングに基づいてダッシュボードに組み込まれていました。組織が注目していた主な KPI は可用性でした。

その後、業界は可視性に向かって進化し、テレメトリの積極的な取り込みを進めました。特に、メトリック、イベントとログ、根本原因分析の追加が挙げられます。しかし、まだ、チームやドメインごとに独自のツールがありました。パフォーマンスが可視性の主な KPI でした。

現在、業界はモニタリングと可視性に基づいて、フルスタック オブザーバビリティ(FSO)を構築しています。その環境にはビジネスコンテキストが取り入れられています。メトリクス、イベント、ログに加えて、クラウドネイティブ アプリケーションの体験をエンドツーエンドで測定するためにトレースが追加されています。FSO では、セキュリティも最重要事項です。しかし、今日の市場で見られる最も重要な変化は、複数のドメインと複数のチームにわたってフルスタック オブザーバビリティを実現する機能です。ハイブリッド環境やクラウドネイティブ環境によって推進される世界では、従来のモニタリングやサイロ化した可視性は機能しないからです。フルスタック オブザーバビリティは、可用性やパフォーマンスとともにビジネスコンテキストを提供して、体験をモニタリングできるようにします。

参考資料
[i] 『Cisco AppDynamics Agents of Transformation Report 2022』

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