この記事は、シスコ フェロー兼バイス プレジデントである Jonathan Rosenberg によるブログ「Industry First: h.264 Video endpoint calls Firefox via Webrtc-enabled Project Squared 」(2014/11/18)を意訳したものです。
昨日、私は Cisco Collaboration Summit のステージ上で、業界初の WebRTC アプリケーションと既存のビデオエンドポイント間でのトランスコードなしのビデオ通話のデモンストレーションを行いました。
これが重要なのはなぜでしょうか。WebRTC は、リアルタイムの音声およびビデオ通話をブラウザ内でネイティブに行うことを可能にするエキサイティングな新テクノロジーです。これまで WebRTC 対応アプリケーションでは、企業が所有している可能性がある既存のビデオコラボレーションギア(ルームシステムからデスクトップビデオエンドポイントまで)に接続できませんでした。
今日、シスコは、これまでブラウザベースのコラボレーションで既存のビデオハードウェアと接続することを阻んでいた障壁を打ち破りました。ビデオコラボレーションに投資してきた企業は、そのコラボレーションをブラウザに拡張し、時間と場所を問わないユーザコラボレーションを実現できるようになりました。
昨日のデモには、Mozilla 社の CTO である Andreas Gal 氏が参加しました。彼は、シスコビデオエンドポイントでシンプルな SIP URI を呼び出し、即座に Firefox で動作していた私のProject Squared クライアントの呼び出し音が鳴りました。私たちは、Firefox に組み込まれている WebRTC とシスコの OpenH264 バイナリモジュールを活用することにより、プラグインや面倒で厄介なブラウザダウンロード、高価なトランスコーディングギアを使用せずに、クラウドで高品質の音声およびビデオ通話を行うことができました。私たちがステージ上で行ったデモをここで確認してください。
これがどのように実現していったのでしょうか。1 年前、シスコは H.264 実装を
オープンソース化し、バイナリモジュールを生み出して、それを製品に組み込むように企業と開発者を奨励しました。先月、シスコと Mozilla 社は共同でこのモジュールを Firefox に追加しました。その後、Project Squared でこのバイナリモジュールを使用して Firefox 内で音声およびビデオ通話を提供できるようにしました。ユーザがダウンロードする必要はありません。この新しいテクノロジーは、ユーザに対して透過的に機能します。Project Squared は、トランスコーディングを必要とせずに SIP ベースの相互運用性をサポートする Cisco Collaboration Cloud を基盤としています。詳細については、こちらの Mozilla 社のブログ投稿を参照してください。
これは業界にとって場所とデバイスを問わない接続というビジョンを真に実現するための大きな進歩です。
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Rowan Trollope によるブログ 「電話で 40 億ドルの仕事を管理する方法 」および Jonathan Rosenberg によるブログ「Cisco Collaboration Cloud について」もあわせてご参照ください。