シスコジャパンではこれまで、プログラマビリティやAPIに関連したさまざまなコミュニティイベントやコンテスト、トレーニングなどを実施していきました。製品のAPIを活用したアイデア、他のアプリケーション連携による新しい価値、テクノロジーやアーキテクチャの進化を模索しながら個人としても幅を拡げつつ、ビジネスに結びつけてコミュニティやエコパートナーの皆様と継続して一緒に成長していくことを目指しています。そして、2022年!初となるMeraki縛りの約四ヶ月にわたるハッカソンコンテストを実施し、先日最終審査会であるファイナルステージイベントを開催しました。本ブログでは、Meraki D-1グランプリについてその裏側や背景も紹介できればと思います!
イベントの裏側
今回は企画から実施までシスコジャパンMeraki部門がリードし、DevNet同好会メンバー有志もこれまでのイベントから得た知見など共有させていただきながら関わり、これまでのDevNetイノベーションチャレンジを取り込みつつMerakiならではな雰囲気も作れたのではないかと思います!
また、感染対策を施したうえで、なんとかハイブリッド開催で実施でき、会場のシスコオフィスとWebexを接続。なんと数百名ものみなさまと会場の様子を共有しながら無事に開催できました。
今回のイベントでは、ホームページやSNSだけでは伝わらない事、MerakiやMeraki APIに興味がありつつも実機に触った機会のない方向けに、3月の募集開始時には「イベントの詳細説明」、「Meraki APIの紹介」、「活用具体例6作品」を紹介する説明会開催いたしました。そして、作品作成のために『Meraki機器の貸与』も実施した結果、26ものご応募を頂きました。
特に、各種センサーやカメラなど、この機会にスマートオフィスを実現するMerakiの様々なデバイスと、クラウドで何が可能か?さらにAPIで何と組み合わせると面白いか?について、多くの方に実際に触れて実感いただけたことはコンテストの枠を超えて価値があったのではと個人的に思っています。
余談ですが私も自宅にMV21やMV22を設置して機能を比較したり、芋虫からサナギになり、そこから蝶々が出てくる様子をMerakiクラウドでモーション検出したりと遊んでおりました。こういうのって、実際に触っているとアイデアがわいてくるのが面白いところですね(Webサイトやパワポを眺めていても何もひらめかないのですが)。
イベント概要
応募は1チーム最高5名までのチーム制。今回驚いたのは、企業所属のエンジニアのみならず、個人でのご参加、そして多くの学校の方々からも多数応募いただけたことです。
第1次審査から、提出物のプレゼンとビデオは非常に凝ったものが多く、審査員の頭を悩ませました。イベントの性質上ファイナリストを選出せざるを得ないのですが、ファイナリスト作品以外でも個人的にすごくツボにはまったソリューションやアイデアもあり、またどこかで披露していただきたいと強く思いました。お蔵入りは勿体ない!以下に応募作品の概要を紹介します。
【応募概要一覧】
スマート ワークスペース
タイムカード管理・自動受付・空席確認・SSID自動発行・入館者コンタクト・電力消費削減・リアル天気情報・オフィス滞在率・座席確保・室温設定、最適なワークスペースの提案
安否・状況確認自動回答システム
地震発生時、センサーによる見守り(布団・水漏れ・冷蔵庫開閉)、農産物
安心・安全なまちづくり
獣害から守る・迷い人捜索
可視化
人との交流・人流をデータ化、交通量
教育現場管理
教職員間コミュニケーション・構内安全管理・構内混雑状況・登下校管理
システム制御・管理
データ帯域、ラボ管理(扉開閉・室温・機材貸出・テーブル利用)、WiFi利用、MACアドレス
ファイナルステージ
最終的に5チームを選出し、7/15(金)ファイナルステージをシスコ六本木オフィスとWebexを利用し、ハイブリットで開催。会場*にはファイナリスト5チームと今回学校の参加が多かったので急遽追加された学生賞の6チームが参加してくださいました。
*弊社コロナ対応規定に基づき、十分な感染対策を取り参加いただきました。
当日の結果と、惜しくも受賞を逃した応募作品を含めたビデオはこちらのページからご覧いただけます。
なお、ファイナルステージは、8月末翔泳社 CodeZineにてレポートを公開いたします。詳しくはそちらを楽しみにお待ちください。受賞されたチームのみなさま、おめでとうございました!当日のプレゼンテーションはどのチームもエネルギーがすごかったです!ゲスト審査員としてご協力いただいた翔泳社の近藤様、デジタル庁の小野寺様にも、「ハイブリッドワーク&スマートスペース」を掲げるCisco Merakiの良さが少しでも伝わるだけでなく、日本の多様なエンジニアから生まれるイノベーションの可能性を感じていただけたのではないかと思っています。
最後に、本イベントの企画運営のみなさま、お疲れ様でした。特に本イベントをリードしながらも全窓口を一手に引き受けて業者のごとく貸出品の出荷や遅延連絡まで対応されたCisco Meraki片山さん、安定した本番司会とイベント進行事前チェックまで含めてCisco 岡﨑さん、田川さん、みなさま大活躍でした。その他いつもの裏方メンバーの多大な協力が本イベントを下支えしました。
今回「初めてですが…大丈夫ですか」と応募いただいた方もいらっしゃいました。これからも飛び入り大歓迎です!いつもの常連のみなさまも、本当にありがとうございました。これからもシスコジャパンは、ネットワークやアプリケーションやビジネスといったレイヤーを超えて、技術者や企画営業といった役割を超えて、プログラマビリティやAPI、自動化をキーワードにイノベーションを模索しながらもお互いに刺激しつつ、個人も成長できるようなコミュニティを盛り上げていきますので引き続きよろしくお願い致します。