Cisco Jabber for Windows、Cisco Jabber for iPhone and iPad、Cisco Jabber for Android に続いて、Mac OS 向けの コラボレーション クライアント 「Cisco Jabber for Mac 10.5」 が 9月17日にリリースされました。Mac ユーザである私にとっても、待望のアップデートです。Mac 版に限らず、 Cisco Jabber “10.5” では、SAML(Security Assertion Markup Language)シングルサインオン、 ユーザ インターフェイスの統一など共通のテーマを元に新機能が実装されています。本投稿では Cisco Jabber for Mac 10.5 の新機能をご紹介します。
今回のリリースで機能が加わったエリアは下記の 3 点です。
- デザインの改善
- ユーザー管理
- 電話機能
デザインの改善
Cisco Jabber for Mac が Cisco Jabber for Windows と統一感のあるデザインに変更されました。以前、 Cisco Jabber for Mac 9.6 はグレー色調でしたが、他の Cisco Jabber 10.5 と同じく青基調です。
ユーザ管理
シングル サインオン
SAML 2.0 によるシングル サインオンに対応しました。
Ping Federate 、Microsoft Active Directory Federation Services(ADFS)、Open Access Manager(OpenAM)をサポートしています。
電話機能
ビデオ通話中の画面共有
RFC 4582 で規定された The Binary Floor Control Protocol(BFCP)をサポートしました。これにより、ビデオ会議端末との通話中に画面共有を表示、送信することができます。
デスクトップ画面を送信
デスクトップ画面を受信
転送操作時のディレクトリ検索
通話中に転送する際に、画面上でディレクトリ検索ができるようになりました。
広帯域音声コーデックの追加
Cisco Jabber で使われている広帯域音声コーデック G.722.1 に加え、 多くの Cisco Unified IP Phone で標準装備されている G.722 をサポートしました。これにより、今まで通りの帯域幅のなかで、さまざまなデバイスとの間で広帯域な音質での通話が可能になります。
デスクトップ コントロール モード時の表示オプション
Cisco Jabber for Mac を利用して Cisco Unified IP Phone をコントロールするモードにて、Cisco Unified IP Phone で通話中の Cisco Jabber for Mac の表示を前面に表示するかどうかの設定ができるようになりました。
Jabber > 設定 >コール > 詳細
通話にデスクの電話を使用しているとき、通話ウィンドウを前面に表示する
管理者がデフォルト設定値を jabber-config.xml ファイルで配布することにより、デフォルト動作を変更することもできます。
通話ウィンドウを表示
<Policies>
<ctiwindowbehaviour>OnCall</ctiwindowbehaviour>
</Policies>
通話ウィンドウを非表示
<Policies>
<ctiwindowbehaviour>Never</ctiwindowbehaviour>
</Policies>
まとめ
Cisco Jabber の良さは、 Mac OS や Windows といったデスクトップデバイスから、iPhone、 iPad、 Android などのモバイルデバイスまで共通の機能や使い勝手で展開できることにあります。シスコ社内にはたくさんの Mac ユーザがおりますが、Cisco Jabber があることにより Windows PC と差分なくコミュニケーションを取ることができます。進化した Cisco Jabber をぜひお試しください。
参考リンク
- Cisco Jabber
- Cisco Jabber for Mac 10.5 Release Notes (英語)
- Cisco Jabber for Mac Download (英語)
- Deployment and Installation Guide for Cisco Jabber, Release 10.5 (英語)