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注目の脆弱性:メモリ破損とコード実行につながる Hancom Office の脆弱性

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Cisco Talos はこのほど、韓国で人気のソフトウェアスイート Hancom Office の脆弱性を発見しました。この脆弱性を突いて、攻撃者が標的のマシンでメモリの破損を引き起こしたり、リモートコードを実行したりする可能性があります。

Hancom Office は、文書の作成・編集やスプレッドシートの作成・管理など Microsoft Office と同様のサービスを提供します。

TALOS-2021-1386popup_icon(CVE-2021-21958)は、Hancom Office の HwordApp.dll に存在します。攻撃者が作成した悪意のあるドキュメントによってヒープベースのバッファオーバーフローが発生し、特定の攻撃ベクトルを介して最終的にはコードの実行やメモリの破損が引き起こされる危険性があります。

Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針popup_iconに準拠して Hancom 社と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。

影響を受ける製品(Hancom Office 2020、バージョン 11.0.0.2353)をお使いであれば、できるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンの Hancom Office が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。

今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(58365、58366)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Cisco Secure Firewall Management Center または Snort.org を参照してください。

 

本稿は 2022 年 02 月 16 日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Vulnerability in Hancom Office could lead to memory corruption, code executionpopup_icon」の抄訳です。

 

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