概要
シスコがサービスプロバイダ向けネットワーク自動化ポートフォリオ Cisco Crosswork Network Automation の提供を発表したのは 2018年2月のことでした。それから3年の間、Crosswork は着実に進化を遂げ、多くのユーザにご利用いただいています。
発表した当時 5 つだった Crosswork アプリケーションは執筆時点で 8 つに拡大し、適用できるユースケースを広げています。また、個別のアプリケーションを統合的に運用できる Crosswork Infrastructure プラットフォームの仕組みが完成し、IP トランスポート SDN コントローラとして Crosswork Network Controller (CNC) ターンキーソリューションの一般提供を 2021年4月に開始しました。
さらに 2021 年6月には Sedona Systems の買収が完了し、同社の IP・光伝送統合管理ソフトウェアだった NetFusion を Crosswork のポートフォリオに組み込み Crosswork Hierarchical Controller (HCO) 階層コントローラとして販売を開始しました。HCO は、シスコがネットワーク インフラの次なる革新として取り組んでいる Routed Optical Networking (RON) を推進する上で欠かせないピースでもあります。
このように進化を続ける Cisco Crosswork ポートフォリオですが、短い期間に拡大・進化・買収が続いたことで、次のような声も聞こえてくるようになりました。
「それぞれの Crosswork アプリは、どのようなユースケースで活用できるのか?」
「いまのネットワーク運用の悩みや課題に対して、どのソリューションが最適なのか?」
「Segment Routing や RON などネットワークインフラ側の刷新に合わせて、どの Crosswork アプリケーションを検討すればよいのか?」
そこで本ブログシリーズでは「Crosswork 入門ガイド」と銘打って、Cisco Crosswork の全体像と各アプリケーションがカバーするユースケースについてご紹介していきます。単なる製品紹介でなく、ユーザにとって最適なソリューションを見つけるお手伝いをすることを目的としています。
なお、本ブログシリーズでの製品紹介と並行して、当社のエンジニア陣が Crosswork についての技術サポート記事をシスコ コミュニティに投稿していく予定です。ぜひそちらも合わせてお楽しみいただけたら幸いです。