Cisco Talos はこのほど、D-LINK DIR-3040 スマート Wi-Fi メッシュルータにエクスプロイト可能な情報漏洩の脆弱性を発見しました。攻撃者にエクスプロイトされると、最終的にデバイスをオフにされたり、メッシュネットワークから他の接続デバイスを削除されたりする可能性があります。
DIR-3040 は AC3000 ベースのワイヤレス インターネット ルータです。メッシュネットワークを構築し、環境内(多くの場合は自宅)の複数のデバイスを接続することができます。
TALOS-2021-1361(CVE-2021-21913)は、細工されたネットワーク要求によってトリガーされる可能性がある脆弱性です。結果的に、プライマリデバイスのルートパスワードなど MQTT サービス内の機密情報を攻撃者が閲覧できるようになる危険性があります。
攻撃者はその後、関連するペイロードをプッシュして標的のデバイスでリモートコードを実行し、メッシュネットワーク上のデバイスをリブートしたり、メッシュからデバイスを完全に削除したりする恐れがあります。
Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針に準拠して D-LINK 社と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。
影響を受ける製品(D-LINK DIR-3040 ルータ、バージョン 1.13B03)をお使いであれば、できるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンのライブラリが今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。
今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(58104)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2021 年 09 月 23 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Information disclosure vulnerability in D-LINK DIR-3040 mesh router」の抄訳です。