この記事は、Marketing の Vice President である Gene Hall によるブログ「Cisco Wins 2021 Frost and Sullivan Market Leadership Award」(2021/9/14)の抄訳です。
シスコはこの度、ネットワーク ファイアウォール市場における実績を評価され、Frost & Sullivan 社の「2021 Best Practices Award」において「Best Practices Market Leadership Award」を受賞しました。優れたパフォーマンス、製品、サービスにより、世界のファイアウォール市場で最大シェアを獲得したことが認められた結果であり、今回の受賞を大変嬉しく思います。セキュリティの複雑さを軽減し、俊敏性を高め、現在と将来の脅威に効果的に対抗できるよう尽力してきたことが、業界からの高い評価につながったものと考えております。
シスコは近年、革新的な方法で市場をリードすること、ファイアウォール製品でセキュリティ効果を向上させること、そしてプラットフォーム機能を構築することを常に重視してきました。その結果、シスコの各ファイアウォールには現在、Cisco SecureX を介した XDR 機能が搭載されています。Cisco Secure Firewall チームの努力を支えてくださったお客様にも深く感謝申し上げます。ファイアウォールを中心としたネットワークセキュリティを絶えず向上し、セキュリティポートフォリオを強化できたのも、顧客ニーズを満たせるよう多方面から後押ししてくださったお客様のおかげに他なりません。
Frost & Sullivan 社は各アワードの最終受賞者を選出するため、カテゴリーごとにノミネートされた複数企業を、厳しい分析プロセスによって評価しています。このプロセスではノミネートされた各企業に対して、ベストプラクティスに従っているかどうかも細かく審査されます。
シスコが掲げるビジョンは、優れた可視性と効率性を備えたシンプルなセキュリティを大規模に実現することです。今回の受賞では、このビジョンにおける実行力が評価されました。ハイブリッド環境やマルチクラウド環境を活用したデジタル トランスフォーメーションへの需要は増加しています。これを受けてシスコとしても、サイバーセキュリティのあり方を見直すために長年にわたってイノベーションに取り組んできました。そうした努力が認められた結果だと考えております。
ネットワーク、ワークロード、アプリケーション間に
おけるセキュリティの調和
今やビジネスクリティカルなアプリケーションは、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境ベースに移行しています。ユーザはどこからでも安全にアクセスできる必要があるため、従来のファイアウォールアプローチでは、セキュリティを確保できません。以前のネットワーク境界はモノリシック(単一)でしたが、今や複数のマイクロ境界に分化しています。そのため、「ネットワーク境界」という概念を超えた新たな機能が強く求められています。アプリケーション マイクロセグメンテーションやコンテナ型ファイアウォールがその例です。多くの組織にとっての新たな境界は、ユーザとアプリケーション マイクロサービスです。そこでシスコはこのニーズに応えるため、物理アプライアンス、仮想アプライアンス、クラウドネイティブ アプライアンスにアプリケーション ワークロードの管理を統合しました。
Cisco Secure Firewall なら、組織は歩みを止めることなくセキュリティを確保できます。また、Snort 3 侵入防御システム(IPS)や、Transport Layer Security(TLS)バージョン 1.3 で暗号化されたトラフィックでレイヤ 7 ポリシーを維持するという独自の特徴により、セキュリティの課題に対応します。小規模企業から大規模なサービスプロバイダーまで、あらゆる組織のユースケースに対応する、Cisco Secure Firewall の包括的なポートフォリオです。
シスコがファイアウォールで評価された理由は他にもあります。まず、幅広いフォームファクタで利用できることです。新たに市場に投入した仮想ファイアウォールは今年だけでも、プライベートおよびパブリッククラウド環境向け、ハイパーコンバージド インフラストラクチャ向けの仮想ファイアウォールが挙げられます。その中でも Secure Firewall Cloud Native は、Kubernetes 環境のセキュリティ確保に理想的な、軽量のコンテナ型ファイアウォールです。また、シスコのファイアウォール機能は、あらゆる規模のお客様がセキュア に移行する際にも重要です。たとえばクラウド配信型のファイアウォールも SASE には不可欠で、Meraki MX ファイアウォールはリーン IT に必須と言えます。シスコはこうした隙のない製品群を通して、クラウドエッジ境界の保護、幅広い可視性、ゾーンセグメンテーション、アプリケーション マイクロセグメンテーションを提供しています。
セキュリティをシンプルにして可視性と効率性を向上させる鍵は、全機能を集約するプラットフォームです。その中核的な要素は、もちろんファイアウォールです。2020 年 3 月に Cisco SecureX をリリースして以降、あらゆるセキュリティ製品のライセンスに含まれる無償プラットフォームとして機能を提供してきました。この「プラットフォームとしての機能」には、セキュリティ ポートフォリオ全体のアクティビティのモニタリング、ファイル、ネットワークトラフィック、エンドポイントの動作に関連したメトリックの監視、インシデント発生時の対処といった機能が含まれます。Cisco Secure Firewall のお客様はこうした機能を追加料金なしでご利用いただけるほか、組織のネットワークセキュリティ製品をシスコや他社のコントロールポイントと統合することもできます。
セキュリティ、クラウドへの移行、デジタル化における状況は組織ごとに異なります。そのためシスコは、お客様に合った方法でセキュリティの実現をサポートしてきました。ファイアウォール市場における今回の受賞を励みとして、セキュリティの観点から世界の可能性を最大限に引き出すというシスコの使命を果たし続けていきます。
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