Epignosis 社の eFront には、攻撃者が任意のアカウントのパスワードをリセットできる脆弱性が存在します。eFront は、ユーザがトレーニングコースを作成・投稿するための学習管理システム(LMS)プラットフォームです。攻撃者は、パスワードリセットのシードを予測してワンタイムトークンに対して正しいパスワードを生成してリセットすることで、この脆弱性をエクスプロイトできる可能性があります。
Cisco Talos は情報開示方針に従って Epignosis 社と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが利用可能であることを確認しています。
脆弱性の詳細
Epignosis 社の eFront LMS で発見されたパスワードリセット認証バイパスの脆弱性(TALOS-2020-1221/CVE-2020-28597)
予測可能なシードの脆弱性は、Epignosis 社の EfrontPro 5.2.21 のパスワードリセット機能に存在します。シードを予測することで、ワンタイムトークンに対して正しいパスワードを生成してリセットできます。攻撃者は、パスワードリセットトークンを使用してパスワードリセットにアクセスし、任意のアカウントのパスワードをリセットできます。
脆弱性のアドバイザリ全文はこちらをご覧ください。
脆弱性が確認されたバージョン
Cisco Talos は、検証により今回の脆弱性が Epignosis 社の EfrontPro のバージョン 5.2.17 と 5.2.21 に存在することを確認しました。
カバレッジ
脆弱性のエクスプロイトは、以下の SNORTⓇ ルールで検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
Snort ルール:56832
本稿は 2021 年 03 月 03 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Password reset vulnerability in Epignosis eFront」の抄訳です。