シスコ東京オフィス内にある「シスコ 5G ショーケース」では、Wi-Fi とセルラーネットワークをシームレスにローミングする OpenRoaming を体感していただけます。
三方良しの公衆 Wi-Fi
近江商人が大切にしていた「三方良し」の考え方をご存知でしょうか。売り手よし、買い手よし、世間よしの経営理念です。公衆 Wi-Fi においては、利用するユーザ、ロケーションオーナー、サービスプロバイダー (ID プロバイダー) といった全てのステークホルダーがメリットを享受するシステムこそが「三方良し」と言えます。
これまで公衆 Wi-Fi を利用するユーザは、どの Wi-Fi が信用してよい かを自身が判断し、ロケーションごとに異なるシステムでユーザ登録を行い、セキュリティに不安を感じながら利用してきました。
OpenRoaming はユーザに安全で高速な Wi-Fi をシームレスに提供する仕組みです。さらにロケーションオーナーには Cisco DNA Spaces による高度な位置分析機能を提供します。 まさに「三方良し」の公衆 Wi-Fi として、これからの普及が期待されています。
シームレスなへトロジニアスネットワークの実現
5G の登場により、企業ユーザは無線アクセス方式をより多くの選択肢から、状況に合わせて最適なものを選べるようになります。例えば、Private 5G で (massive Machine-Type Communications) 相当の通信をしている IoT デバイスが、一時的に公衆 Wi-Fi を利用するといったシナリオです。
従来、このように異なる無線アクセス方式を利用する場合には、それぞれ異なる ID を用いて認証することが当たり前でした。そのため、移動するごとに利用する無線アクセス方式に対応する ID を選択して認証するのはもちろんのこと、複数の ID に対して通信ポリシーをデザインする必要がありました。
OpenRoaming が目指す姿はアプリケーションドリブンなアーキテクチャを推進するための、シームレスなへトロジニアスネットワークの実現です。無線アクセス方式が違っても共通 ID による認証を行うことで、端末設計やポリシー適用のシンプル化に貢献できます。
OpenRoaming 始めました
2020年11月に発表した「シスコ 5G ショーケース」では OpenRoaming による Wi-Fi を提供しています。ご来社いただけるのは COVID-19 の収束後となるかもしれませんが、その際にはぜひご自身の端末*1 に OpenRoaming アプリをインストールいただき、Google ID もしくは Apple ID でログインの上、お越しください。弊社担当営業とのご挨拶が終わる頃にはお客様の端末は高速でセキュアなインターネット接続を手に入れているはずです。
Android 向け OpenRoaming アプリはこちらからダウンロード可能です。
*1 2020/12 時点では Android のみの提供となります。iOS については将来の提供予定となります。
シスコ 5G ショーケースの詳細はこちら:
www.cisco.com/jp/go/5gsc