Cisco Japan Blog

注目の脆弱性:NVIDIA D3D10 ドライバにリモートコード実行の脆弱性を発見

1 min read



Cisco Talos は最近、NVIDIA D3D10 ドライバでリモートコード実行の脆弱性を複数発見しました。NVIDIA D3D10 ドライバは、NVIDIA 社製の複数の GPU で使用されています。この脆弱性は、不正なシェーダをユーザに送り付けることによってエクスプロイトされ、最終的には任意コードの実行を許す危険性があります。さらに Windows マシン上で Hyper-V RemoteFX を介してゲストからホストへのエスケープが実行される可能性もあります。

Cisco Talos は情報開示方針に従って NVIDIA 社と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートpopup_iconが提供されていることを確認しています。

脆弱性の詳細

NVIDIA D3D10 ドライバ nvwgf2umx_cfg.dll nvwg MOV 機能で発見されたコード実行の脆弱性(TALOS-2020-1035/CVE-2020-5981

NVIDIA D3D10 ドライバ(バージョン 442.50 – 26.21.14.4250)の nvwg MOV 機能にはエクスプロイト可能な任意コード実行の脆弱性が存在します。細工されたシェーダにより、リモートで任意コードを実行される危険性があります。この脆弱性により、Hyper-V RemoteFX を介してゲストからホストへのエスケープが実行される可能性があります。

脆弱性のアドバイザリ全文はこちらpopup_iconをご覧ください。

NVIDIA D3D10 ドライバ nvwgf2umx_cfg.dll nvwg MOV2 機能で発見されたコード実行の脆弱性(TALOS-2020-1036/CVE-2020-5981

NVIDIA D3D10 ドライバ(バージョン 442.50 – 26.21.14.4250)の nvwg MOV2 機能にはエクスプロイト可能な任意コード実行の脆弱性が存在します。細工されたシェーダにより、リモートで任意コードを実行される危険性があります。この脆弱性により、Hyper-V RemoteFX を介してゲストからホストへのエスケープが実行される可能性があります。

脆弱性のアドバイザリ全文はこちらpopup_iconをご覧ください。

NVIDIA D3D10 ドライバ nvwgf2umx_cfg.dll nvwg MUL 機能で発見されたコード実行の脆弱性(TALOS-2020-1037/CVE-2020-5981

NVIDIA D3D10 ドライバ(バージョン 442.50 – 26.21.14.4250)の nvwg MUL 機能にはエクスプロイト可能な任意コード実行の脆弱性が存在します。細工されたシェーダにより、リモートで任意コードを実行される危険性があります。この脆弱性により、Hyper-V RemoteFX を介してゲストからホストへのエスケープが実行される可能性があります。

脆弱性のアドバイザリ全文はこちらpopup_iconをご覧ください。

NVIDIA D3D10 ドライバ nvwgf2umx_cfg.dll nvwg DCL_CONSTANT_BUFFER 機能で発見されたコード実行の脆弱性(TALOS-2020-1038/CVE-2020-5981

NVIDIA D3D10 ドライバ(バージョン 442.50 – 26.21.14.4250)の nvwg DCL_CONSTANT_BUFFER 機能にはエクスプロイト可能な任意コード実行の脆弱性が存在します。細工されたシェーダにより、リモートで任意コードを実行される危険性があります。この脆弱性により、Hyper-V RemoteFX を介してゲストからホストへのエスケープが実行される可能性があります。

脆弱性のアドバイザリ全文はこちらpopup_iconをご覧ください。

NVIDIA D3D10 ドライバ nvwgf2umx_cfg.dll nvwg FTOI 機能で発見されたコード実行の脆弱性(TALOS-2020-1039/CVE-2020-5981

NVIDIA D3D10 ドライバ nvwgf2umx_cfg.dll(バージョン 442.50 – 26.21.14.4250)の nvwg 機能にはエクスプロイト可能な任意コード実行の脆弱性が存在します。細工されたシェーダにより、リモートで任意コードを実行される危険性があります。この脆弱性により、Hyper-V RemoteFX を介してゲストからホストへのエスケープが実行される可能性があります。

脆弱性のアドバイザリ全文はこちらpopup_iconをご覧ください。

脆弱性が確認されたバージョン

Talos では、NVIDIA D3D10 ドライバ(バージョン 442.50 – 26.21.14.4250)が今回の脆弱性の影響を受けることをテストして確認済みです。

カバレッジ

脆弱性のエクスプロイトは、すでにリリースされている以下の SNORTⓇ ルールで検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。

Snort ルール:53517 〜 53524、53535 〜 53538

 

本稿は 2020 年 9 月 30 日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Remote code execution bugs in NVIDIA D3D10 driverpopup_icon」の抄訳です。

 

コメントを書く