Cisco Live の初日となった日曜日に、年に一度の Talos Threat Research Summit が開催されました。2 回目となった今回は、脅威ハンター、ネットワークの防御に関わる人たち、アナリストなど 250 人以上が参加しました。
防御者による、防御者のためのサミットが、2018 年の初開催に続いて今年はサンディエゴで開催されました。登壇者たちからは、書き込み検出や、ランサムウェアに対抗するフィッシング攻撃対策などに関する知識が共有されました。
サミットの最初に行われた基調講演には、セキュリティ会社 Prevailion の運営戦略担当副社長である Liz Wharton 氏が登壇しました。彼女は、昨年 1 週間以上も市の行政機関をオフラインにしたアトランタでのランサムウェア攻撃への対処の経験を基に、そこから直に得られた知識を伝えました。
このような攻撃に対して行政機関や企業が事前にできる準備は何か、攻撃者に対してはどのような対応をするのが適切かなどが説明されました。
この基調講演のライブストリームの録画は以下からご視聴いただけます(音質が良くない点はご容赦ください)。
Talos Threat Research Summit の基調講演のライブ映像です。Liz Wharton 氏が、前年に起きた行政機関への攻撃から学ぶべきことを共有します。https://t.co/FDq7OFAQgB
– Cisco Talos インテリジェンス グループ (@TalosSecurity) 2019 年 6 月 9 日
この他、米国メリーランド州ハワード郡のネットワーク サーバ チームのマネージャである James Cox 氏も登壇しました。Cox 氏は、昨年の郡の緊急電話システム(911 番)に対するサービス妨害攻撃で、対応の最前線にいました。Cox 氏の講演の全内容、およびこの攻撃については、Cisco Newsroomでご覧ください。
サミットの最後には Talos のリーダーたちとの Q&A セッションも行われました。ランサムウェア攻撃への適切な対応、防御策の開発方法などについての質問がありました。以下で Q&A セッション全体をご覧いただけます。
今年の Talos Threat Research Summit に参加してくださった皆さまに感謝します。2020 年には(さらに成長して)また皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
本稿は 2019年6月10日に Talos Group のブログに投稿された「The sights and sounds from the Talos Threat Research Summit」の抄訳です。