この記事は、シスコの製造業およびエネルギー担当マーケティング マネージャーである Eric Ehlers によるブログ「How to Evolve your Manufacturing Environment to an Ultimate State」(2018/6/15)の抄訳です。
Cisco Live では、製造現場を極限まで進化させようと考えているお客様と出会い、会話できる機会がありました。話題の中心は、工場内のネットワークを改善し、ダウンタイムを短縮する方法についてでした。そのなかには、工場内のワイヤレスを活用して安全性を高め、IT/OT を連携させることも含まれています。シスコではこれらのトピックを集約し、『Ultimate Guide to Manufacturing』(スマート マニュファクチャリングに向けた究極のガイド)として公開しています。ガイドには読者の期待を超えた、新しい発見があります。
なぜなら製造業の目標とは、「究極の状態」を目指した継続的な改善にあるからです。製造業が目指す「究極の状態」には、次の分野が含まれます。
- 総合設備効率(OEE)
- 生産性
- 効率性
- 可視性
- リソース活用率
これらの目標を達成するための方法は、産業革命以降、時とともに変わっています。産業革命では機械を使うことで生産性を向上させ、最終的には製品の大量生産につながりました。しかし今は、コンピューターによる自動化の時代です。効率性や可視性を高め、プロセスとリソースを最適化することで競争上の優位性を確保する必要に迫られているのです。
今日の製造業は「インダストリ 4.0」とも呼ばれ、コネクティビティ、データ収集と管理、分散型コンピュテーションを介したサイバーフィジカルの複合技術が特徴です。インダストリ 4.0 は「究極の状態」を目指す製造業者にとってのゴールだと言えます。しかし工場を「スマート化」するには、次の 3 分野で基礎を固める必要があります。
- ハイパーウェアネス:リアルタイムの分析情報と将来の傾向を認識できる、組織としての能力。ハイパーアウェアネスに不可欠な要素は、現場における製品やサービスの使用状況を把握できる能力です。
- 情報に基づいた意思決定:ハイパーアウェアネスを通じて得られた情報を積極的に分析し、それを最も必要としている人に確実に届ける機能。
- 迅速な行動:情報に基づいた意思決定を下した後は、行動に移す必要があります(たとえば、工場内の機械に早期疲労の兆候がある場合の予防的保守)1
接続された状態を維持し、組織の俊敏性と安全性を確保すれば、製造業者として成功できるでしょう。テクノロジーは業界を大きく変えました。スマート マニュファクチャリングを実現するために役立つ分野とアプリケーションについては、この 1 年でホワイトペーパーとして説明してきました。それらのホワイトペーパーでは、以下のようなトピックが扱われています。
- 産業用セキュリティ
- IT/OT コンバージェンス
- ワイヤレス テクノロジー
- コラボレーション
- データ管理
インダストリ 4.0 の強力な基盤を築けるよう製造業者を支援すべく、シスコでは『Ultimate Guide to Smart Manufacturing』(スマート マニュファクチャリングに向けた究極のガイド)を刊行しました。この E-book では上記のトピックがすべて解説されています。現在のビジネス リスクの影響を排除しながら目標を達成し、変革を推進できるよう、適切なテクノロジ投資の選択を支援します。
ガイドで説明されている分野の例は次のとおりです。
- スマート マニュファクチャリングでセキュリティを最大限に高める 4 つの方法
- フォグ コンピューティングによるリアルタイム意思決定の実現
- 産業用ワイヤレスに関する 4 つの誤解
- リモート メンテナンスにおけるコラボレーション技術の活用
- データ管理の落とし穴を避ける
ガイドは、スマート マニュファクチャリングに乗り出したばかりのお客様だけでなく、インダストリ 4.0 ですでに先頭にいるお客様にも役立ちます。ガイドはこちらからご入手いただけます。
デジタル製造業についての詳細は、シスコの製造業向けサイトをご覧ください。
出典: https://www.cisco.com/c/dam/en_us/solutions/industries/manufacturing/thought-leadership-wp.pdf