この記事は、UCS ソリューション マーケティングのオートメーション担当シニア マーケティング マネージャーである Ken Spear によるブログ「UCS Director and Cisco Intersight – Better Together」(2019/3/19)の抄訳です。
シスコは、データセンターの自動化とプライベート クラウドの Infrastructure as a Service(IaaS)を実現するプラットフォームである Cisco UCS Director への投資と機能強化を継続しています。同時に、Cisco Intersight プラットフォームを活用して、UCS Director をご利用のお客様にさらに多くの価値と運用上のメリットを提供しています。
ゲスト ブロガー:Cisco Intersight 製品管理担当、Sri Hary Vengadasubbu
戦略を継続中
シスコは、Cisco UCS ラックおよびブレード サーバと、HyperFlex ハイパーコンバージド インフラストラクチャを統合する Cisco Intersight Software as a Service(SaaS)システム管理プラットフォームを市場に投入しています。製品管理チームは、一連のブログを通じて、お客様の Cisco UCS Director から Cisco Intersight への移行を支援するシスコの戦略について説明してきました。このシリーズのブログの一覧を以下に示します。
UCS Director – 場所を問わずにシンプルなインフラストラクチャ自動化を実現
Cisco Intersight と UCS Director:シスコの戦略を実行
投資保護
シスコは、UCS Director によるプライベート クラウドの IaaS 自動化の実現と、お客様の投資保護に熱心に取り組んでいます。まもなく発表される新しい Intersight Advantage エディションには、他のさまざまな機能とともに UCS Director の機能も含まれています。Cisco Intersight に移行するお客様の投資がさらに保護されます。UCS Director と Intersight の組み合わせによって、徐々に日常の運用が簡素化され、プライベート クラウド IaaS サービスが拡張されます。
UCS Director に SaaS のメリットを提供:ハイブリッド SaaS
Cisco Intersight SaaS プラットフォームの利点の 1 つは、お客様が継続的インテグレーション/継続的デリバリ(CI/CD)のメリットを得られることです。つまりお客様には、運用チームの作業を増やさずに、数週間ごとに利用可能になる強化された新機能を活用できるという利点があります。UCS Director のようなオンプレミス エンタープライズ ソフトウェアを使用しているお客様は、通常はパッチやアップグレード プロセスに遅延が生じてしまいます。その結果、運用面でも遅延が発生し、製品リリース後 3 ~ 6 ヵ月間またはそれ以上にわたって新しい機能のメリットを活用することができません。
最新の Cisco UCS Director 6.7 リリース以降、お客様は、Cisco Intersight SaaS プラットフォームから、UCS Director オンプレミス インストールを「要求」するだけで、SaaS および CI/CD のメリットを活用できます。この要求プロセスによって、Intersight SaaS プラットフォームと、お客様のオンプレミスに導入されている UCS Director ソフトウェアが関連付けられ、安全なハイブリッド SaaS を設定できるようになるため、継続的に新機能と、その利点がもたらされます。
相乗効果
シスコが Cisco Intersight と UCS Director の機能強化を継続しているため、このハイブリッド SaaS モデルは、シスコのお客様に非常に大きな相乗効果をもたらします。Cisco Intersight と UCS Director 6.7 のこの「象徴的な」関係は、現在次のようなメリットを提供しています。
- UCS Director パッチ/アップグレード イメージの提供の自動化:お客様は運用プロセスおよびメンテナンス スケジュール内でアップグレードを管理できます。
- カスタマー エクスペリエンス(CX)の強化:Intersight SaaS により Cisco TAC は診断ログの収集を合理化し、オンプレミスに UCS Director ソフトウェアをインストールしているお客様の問題解決を迅速化できます。
シスコは、データセンター自動化とプライベート クラウド IaaS エクスペリエンスの簡素化を通じて、さらに多くのこの「相乗効果」の利点と機能を提供できると考えています。結果として、UCS Director のお客様は Cisco Intersight SaaS の相乗効果を活用して、スムーズに移行することが可能になります。このメリットは、すべてのシスコの SaaS プラットフォームでセキュリティの確保が重視されていることで実現しています。このビデオで、詳細をご確認ください。
最新情報
シスコは、最新リリースの Cisco UCS Director バージョン 6.7 でも同じ戦略を継続中です。このリリースは、9 ヵ月前のこのブログで説明した プライベート クラウド IaaS の進化のステップの 1 つです。このビデオでは、Cisco Intersight SaaS プラットフォームを使用して、UCS Director の更新とパッチ イメージの配信を自動化する方法が説明されています。
最新の UCS Director 6.7 リリースには、最適化されたマルチノード アーキテクチャ、大規模なデータ センターの自動化、プライベート クラウド IaaS 機能が含まれており、ソフトウェア スタックおよびデータベース全体にセキュリティ強化が拡張され、自己署名証明書の使用が可能になっています。またオーケストレーションおよび自動化機能が一層強化され、タスクのクローニング、設定可能なループ タスク パラメータ、エンドユーザ ポータルでのオーケストレーション タスクへの完全読み取りアクセスがサポートされました。
UCS Director 6.7 は次の機能もサポートしています。
- UCS ファームウェア アップデートの自動化タスク ライブラリ
- Cisco ACI 4.0、ACI マルチサイト コントローラ、ポリシーベース ルーティング(PBR)に関連するタスク/ワークフローなど
- Red Hat Enterprise KVM ゲストのカスタマイズ
- VMware 6.7 vCenter 認定
詳細については、以下を参照してください。