概要
Talos は、Lexmark の Perceptive ドキュメント フィルタに存在するコード実行の脆弱性 2 件を公開します。Perceptive ドキュメント フィルタは、異なる形式のファイルを大量に解析するための一連のライブラリであり、さまざまな目的で使用されます。Talos では、これらのフィルタとその動作について以前にも詳しく解説しています。この脆弱性を修正するソフトウェア アップデートは、こちらで公開されています。
TALOS-2017-0322
脆弱性の発見者:Marcin Noga(Cisco Talos)
TALOS-2017-0322 / CVE-2017-2821 は、Lexmark の Perceptive ドキュメント フィルタの PDF 解析機能に存在するコード実行の脆弱性です。この脆弱性は、「GfxFont」変数に関係する解放済みメモリ使用(Use-After-Free)の脆弱性であり、特別に細工された PDF ドキュメントによってトリガーされた場合、コードを実行される可能性があります。脆弱性の詳細については、こちらをご覧ください。
TALOS-2017-0323
脆弱性の発見者:Marcin Noga、Lillyth Wyatt(Cisco Talos)
TALOS-2017-0323 / CVE-2017-2822 は、Lexmark の Perceptive ドキュメント フィルタの画像レンダリング機能に存在するコード実行の脆弱性です。この脆弱性が、特別に細工された PDF ドキュメントによってトリガーされた場合、破損した DCTStream への関数呼び出しが発生し、最終的に、ユーザ制御データがスタックに書き込まれます。この脆弱性の詳細については、こちらをご覧ください。
カバレッジ
この悪意ある試行は、以下の Snort ルールにより検出可能です。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center、FireSIGHT Management Center、または Snort.org を参照してください。
Snort ルール:42313-42314、42399-42400
本稿は 2017年8月28日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Lexmark Perceptive Document Filters Code Execution Bugs」の抄訳です。