2 回にわたって、ご報告している「お試しサテライト×テレワーク・デイ」。前編ではサテライトオフィスをレポートしました。後編では、総務省の推進するプロジェクト「おためしサテライトオフィス」体験を経て、今後のサテライト オフィスのあり方に触れてみます。
サテライトオフィスに求めるモノ
おためしサテライトオフィスを実際に体験した感想として、まず当然かもしれませんが、サテライト オフィスでも普段と同様の仕事ができます。多くのサテライト オフィスは、Co-Working Space(共同スペース)と言われる大きな会議スペースが整備されているイメージです。今回、私が体験した松江市のサテライト オフィスも、10 名が入れる Co-Working Space がありました。
私は、1 日の多くの時間を会議に使っています。同じプロジェクトを担当している社員とお客様へ何を提案するか、どのような資料構成が良いかなどのディスカッションや、お客様と直接意見交換や提案をする打合せの時間も多くあります。7 月 24 日(月)のテレワーク・デイも普段と同様に、いくつかの社内会議に参加しました。今回は、同じCo-Working Spaceに 3 名の社員と仕事をしていたわけですが、3 名とも部下がいるマネージャー職ということもあって、同時間帯に別々の社内会議に参加していました。小声で話すとはいえ、やはり気になります。共有の場で、ビデオ会議や Web 会議に参加していない人にとっては、時として業務に集中できないこともあるでしょう。お互いに迷惑にならないように仕事ができる環境、例えば音声が外に漏れない個室があると便利だと感じました。1 日の業務のなかでも、目的に応じた場所を使い分けることで、より利便性の高いサテライト オフィスとなるでしょう。
一方、非日常の業務、たとえばチーム ビルディングに伴う研修や作業を行うのであれば、1 室タイプのサテライト オフィスが適しています。非日常の空間であれば、新しい刺激があり、リフレッシュできる環境で、集中して研修や作業に臨めます。きっと良い案も浮かぶことと思われます。
日本中のサテライト オフィスが使えるようになるといい
私のようなに出張が多い会社員の場合、お客様先の住所を調べる際に Wi-Fi が使えるお店(特にカフェ)などがないかも調べています。シスコでは、Wi-Fi と電源があれば、仕事ができる環境が整備されています。空き時間に少しでも仕事を進めておくことで、さらに時間を有効に使うことができると思います。実は、おためしサテライトオフィスの事業自体を存じ上げておらず、テレワーク・デイに参加することになった際、変わった体験をしたいと考えていた時に本プロジェクトを知ることとなりました。
このブログを読まれている皆さんの中にも、おためしサテライトオフィスの事業をご存知なかった方がいらっしゃるかもしれません。おためしサテライトオフィスに限らず、日本中のサテライト オフィスで時間貸しをしてくれるサービスがあったら、とても便利だと感じています。松江市のように、オフィスが駅やコンビニエスストアの近所にあったら、なお嬉しいです。出張先で次の予定まで、2~3 時間が空くような場合に喫茶店で粘っても、お店にも迷惑ですし、Wi-Fi のない環境の場合、仕事を先に進めることが難しくなります。この様な時にサテライト オフィスに駆け込むことができれば、隙間時間を有効に使えるかもしれません。
来年のテレワーク・デイに向けて
今回、テレワークを初めて体験された方も多くいらっしゃると思います。テレワーク・デイに併せて遠隔会議を試された企業もあると思います。今年初めて遠隔会議を試された企業の皆さんはスムーズな遠隔会議ができたでしょうか。
各組織の情報主管部門よりリモート環境から社内の会議に入る仕組みを渡された利用者が多かった組織もあると思います。もしかすると上手くつながらずに会議に参加できなかった方もいらっしゃることでしょう。次回のテレワーク・デイに向けて、毎月 24 日をテレワーク・デイとして設定することもよいかもしれません。シスコでは、「習うより慣れろ」で、ありがたいことに日々訓練ができています。テレワークやサテライト オフィスといった柔軟な働き方のツールが、特別なイベントでの特別な形態ではなく通常運転になることで、よりよい組織、社会を推進していけることを目指し、私たちも貢献していきます。来年も実施予定のテレワーク・デイには、何がどう変わっているか、自身の体験も含め期待しています。