Cisco Japan Blog

【イベントレポート】AI × インクルージョンがもたらす未来の働き方 〜 FY26 I&C Month Opening 基調講演まとめ 〜

1 min read



 

AI と共に実現するインクルーシブな組織文化とは?

AI 技術の進化が加速する中、私たちの働き方や組織文化はどのように変わっていくのでしょうか。450 名以上が参加した FY26 I&C Month Opening イベントでは、「 AI × インクルージョン」をテーマに、より多様性を活かす組織づくりのヒントが数多く語られました。本記事では、基調講演の内容や参加者の声をもとに、未来の働き方への示唆をお伝えします。


 

イベント概要とテーマ

2026年2月17日、FY26 I&C Month Opening 基調講演を開催しました。

今年のテーマは「AI × Inclusivity」。AI の進化が加速する今、私たちはどのようにテクノロジーを活用し、よりインクルーシブな働き方や組織文化を実現できるかが問われるイベントとなりました。

当日は会場・オンライン合わせて 450 名を超える参加者が集い、例年を大きく上回る規模での開催となり、「AI とインクルージョン」というテーマへの関心の高さがうかがえるスタートとなりました。

 

【写真1:会場全体の様子】 会場とオンラインを合わせて 450 名超が参加した FY26 I&C Month Opening の賑わいを捉えた一枚

 

人事本部長 志津野による I&C Month全体概要

オープニングでは、人事本部長 志津野より I&C Month の全体概要が紹介されました。日本国内の5つのインクルーシブ・コミュニティがそれぞれの視点から多様なイベントを企画。「自分の関心ごとや一歩踏み出せそうなテーマを見つけて参加してほしい」と呼びかけ、誰もが主体的に関われる月間であることを強調しました。

 

【写真2:志津野 敦による 全体概要紹介】 I&C Month の趣旨と各インクルーシブ・コミュニティの取り組みを紹介する志津野

 

「インクルージョンは経営戦略の中核」社長メッセージ

続いて、社長執行役員 濱田義之 より全社員に向けて力強いメッセージが発信されました。

濱田は「インクルージョンは理念にとどまるものではなく、イノベーションを加速させる経営戦略の中核である」と強調しました。

  • 多様な視点があるからこそ、新しい発想が生まれる
  • 想定外が起こる時代だからこそ、異なる経験が組織のレジリエンスを高める
  • 顧客や社会の変化に応えるためにも、インクルーシブなチームが不可欠である

AI の進化が進む今だからこそ、「違いをどう活かすか」を改めて問い直すことの大切さが、参加者一人ひとりに投げかけられました。

 

【写真3:社長執行役員 濱田 義之によるメッセージ】 インクルージョンを経営戦略の観点から語る濱田

 

坂本真樹先生 基調講演:「感性」を AI に理解させる

本講演のキーノートとしてご登壇いただいたのは、電気通信大学 副学長であり感性情報学研究を牽引する坂本真樹先生です。

坂本先生は、人間の曖昧で豊かな感覚である「感性」を AI がどこまで扱えるのかという問いを提示しました。AI は物体認識など「正解がある」領域では高い性能を発揮している一方で、「ふわふわ」「もふもふ」「チクチク」など、感じ方に個人差があり、正解が一つではない領域は依然として難しい課題です。

そこで坂本先生は、オノマトペ(擬音語・擬態語)を、人の主観データとしてAIが推定・表現できるようにする取り組みを紹介しました。言葉になりにくい感覚を AI が“扱える形”に変換することで、より人に寄り添う AI の可能性が広がると語りました。

 

【写真4:坂本先生ご登壇の様子】 「感性を扱う AI 」の可能性について語る坂本真樹先生

 

さらに坂本先生は、AI ができることが増えていくこれからの時代に、人間に求められるのは「課題を見つける力」であること、日々の違和感に疑問を持ち、何を解決したいのか / AI に何をさせたいのかを問いとして言語化することは、人間が担うべき役割であると参加者にメッセージを送りました。

 

【写真5:参加者の様子】 坂本真樹先生の講演に聞き入る社員たち

 

参加者のリアルな声

本講演の満足度は平均 4.81 / 5 点、96 %が 4 点以上という非常に高い評価をいただきました。さらに、 95 % が「見方・考え方に変化があった」、 98 %が「今後の業務や日常に活かせる」と答えるなど、多くの参加者にとって示唆に富んだイベントとなりました。

参加者から寄せられたリアルな声を一部ご紹介します。

  • 「 AI にはまだまだ発展性や活用方法の幅があると感じた。研究をビジネスに生かす難しさにも共感した」
  • 「 Academic と Business が共同で研究することで新しいアイデアが生まれそう」
  • 「日本語にはオノマトペ表現が多いことに改めて気づいた」
  • 「日本人独特の表現をどう海外とつなぐかが興味深かった」
  • 「 AI を活用して人間同士のコミュニケーションを円滑化できる発想にワクワクした」
  • 「 AI にその場にいない属性の役割を持たせて参加させたり、少数派の意見を忖度なく表明させる使い方が面白いと感じた」

こうした参加者の声からも、 AI とインクルージョンの可能性に対する期待と、今後の実践への意欲が伝わってきます。

 

【写真6:集合写真】

まとめと今後への期待

私たちは、AI が持つインクルーシブな観点でのポテンシャルを信じています。その可能性を、チームや組織、プロジェクトの現場にどのように還元していくのか。さらに、自分自身の強みだけでなく同僚の強みも活かし合いながら、パフォーマンスを高め、イノベーションと成果につなげるにはどうすればよいのか。今回の講演は、AI と共存する未来を「技術」だけでなく「人間中心」の視点から捉え直す機会となりました。

I&C Monthはここから1か月続きます。私たちは今後も、多様なバックグラウンドや価値観、視点を尊重し、一人ひとりが安心して力を発揮できる環境づくりに取り組んでまいります。

Authors

志津野 敦

執行役員 人事本部長

コメントを書く