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第4回 Cisco D-1 (Developer-1) グランプリ 2025 中間 Meetup イベントを開催しました

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Cisco Japan では、2013 年から始まった「テクノロジーコンテスト」、そして「DevNet イノベーションチャレンジ」、さらには「Cisco D-1 グランプリ」へと、過去 12 年にわたり、コミュニティ、草の根、垣根を越えたテクノロジー&イノベーションイベントを推進してまいりました。

そして今年も、第 4 回目となる Cisco D-1 グランプリを開催中です。Cisco D-1 グランプリは、DX 化を推進するなかでシスコ製品のプログラマビリティや他社のアプリケーションとの連携による新しい価値を創出し、社会やビジネスに貢献できる作品を作成・発表していただくコンテストです。過去 3 回のコンテストでは Cisco Catalyst や Meraki 製品を使った作品を募集していましたが、今年は制限を取り払い、あらゆるシスコ製品を対象として募集しています。コンテスト参加者の皆様におかれましては、8 月 18 日に迫った作品提出締切りに向け追い込みの真っ最中かと思います!

 

今年で 3 回目の Cisco D-1 中間ミートアップイベントを開催

さて、このコンテストにおいて、もはや恒例開催となった中間 Meetup イベントを 2025 年 7 月 1 日(火)、弊社六本木オフィスにて開催いたしました。
中間 Meetup イベントは今回で 3 回目の開催となります。コンテストの参加者同士、チーム間の交流や開発に関する情報交換の機会を設けるために企画しているもので、参加者同士の交流を深めるとともに、技術的な疑問や開発の悩みなどを気軽に相談できる「よろず相談の場」としてもご活用いただいています。開発の途中経過を共有したり、他チームから刺激を受けたりすることで、今後の開発に向けたモチベーションアップの効果も期待して開催しているイベントとなっています。

イベントでは、シスコ社員によるライトニングトーク及び、参加者同士の交流を目的としたチームビルディングのためのゲームを実施しました。

 

シスコ社員によるライトニングトーク

1. 若手エンジニアの江間さんによる『Meraki API を活用した AI チャットボット実践』

シスコのクラウド管理型ネットワーキング製品「Meraki」が提供する API と、OpenAI が提供する API を連携させて、リアルタイムな社内情報にも対応できる AI チャットボットを構築した事例をご紹介。OpenAI Function calling を使うことで柔軟な API 制御を実現する話や、CursorGitHub Copilotのような AI 支援型コードエディタを活⽤することで、実装のハードルを下げることができる話など、デモを交えながらお話しいただきました。

 

2. Splunk エンジニアの趙さんによる『Splunk AI を使った MTG 概要抽出と社内ナレッジ検索』

 

Splunk AI を活用して会議の議事録作成を自動化し、社内ナレッジを効率的に検索するシステムについてのご紹介。Splunk の App for Data Science and Deep Learning (DSDL) を活用し、会議の自動要約と概要抽出、社内ナレッジの検索を行います。構築したシステムのデモに加え、Splunk 初心者向けに、Splunk の始め方、DSDL アプリケーションの使い方のガイドなども実施いただきました。

 

3. プリンシパルエンジニアの生田さんによる『AI 時代のネットワークエッジ・プログラマビリティ』

いくつかのデモを交えながら、AI とネットワークの融合によるネットワークの運用の未来をご紹介。従来の CLI や自動化ツールに加え、今後は LLM や AI エージェントの登場で、それをどう活用するか、エンジニアには AI ×プログラマビリティの新たなスキルが求められています。DPU/NPU/SmartNIC によるエッジコンピューティングなどのクラウドからエッジへの新しいトレンドのお話から、シスコ機器の On-box プログラマビリティの活用例をご紹介いただきました。

 

チームビルディングで大盛り上がり!「マシュマロチャレンジ」をやってみた

「マシュマロチャレンジ」とは、乾燥パスタ、テープ、ひも、そしてマシュマロを使って、制限時間内にできるだけ高いタワーを作るというシンプルながら奥が深いゲームです。マシュマロは必ずタワーの一番上に乗せなければならないというルールが、なかなかの曲者…。

このマシュマロチャレンジ、実はデザインシンキング(デザイン思考)のエッセンスが詰まったアクティビティでもあります。

 

  1. 共感(Empathize):まずはターゲットを観察し、ターゲットの事を理解します。ターゲットの目線で考えることで、背景や課題が見えてきます。
  2. 問題の定義(Define):「なぜマシュマロを乗せると崩れるのか?」「どうすれば安定性を保てるのか?」をチームで定義。
  3. アイデア創出(Ideate):「三角形で支える?」「底面を広くする?」「テープは温存?」と、短時間でブレスト的な発想が飛び交いました。
  4. 試作(Prototype):アイデアをすぐに形にし、試しながら作っていくプロセスそのものがプロトタイピングです。
  5. 検証(Test):時間内に何度も試しては崩れ、そこから学んで修正。「失敗から学ぶ」という思考のサイクルも自然と組み込まれています。

 

このように、マシュマロチャレンジは遊びのように見えて、実は創造的な問題解決力を育てるトレーニングでもあるのです。

シスコのエンジニアの清水さんによる解説の後、いよいよ 18 分間のゲームがスタート!!

今回は、参加者同士の交流促進のため、敢えてコンテストの参加チームとは異なるシャッフル編成でチームを構成。自己紹介からゲームをスタートし、初対面のメンバー同士で構成されたチームで挑戦してもらいました。初めは少しぎこちなかったチームも、チャレンジが始まると自然とコミュニケーションが生まれ、次第に笑顔が増えて熱量も高まっていきました。

優勝チームは C チーム!

白熱した 18 分間の末、優勝したのは C チーム!いち早くマシュマロが意外と重いことに気づきトライ&エラーで設計から組み立て、そして絶妙なリカバリーまで、素晴らしいチームワークが光りました。完成したタワーはなんと 57cm!おめでとうございます!!!

 

閉会挨拶の後は、懇親会へ

笑顔と熱気に満ちた中間ミートアップイベントは、ネットワークワーキング事業 執行役員 高橋さんによる力強いメッセージと共に閉会しました。

イベント終了後には懇親会が開催され、参加者の皆様はドリンクを片手に美味しい料理をつまみながら、リラックスした雰囲気の中で交流を深めました。会場のあちこちでコミュニケーションの輪が広がり、イベント本編に劣らない熱気に満ちた時間となりました。

 

終わりに

中間ミートアップイベントにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。会場の熱気、そして皆様の笑顔が、私たちにとっても最高のエネルギーになりました。この場が参加者の皆様の作品づくりにとって、少しでも良い刺激となっていれば幸いです。 皆様の創造力で果たしてどんな作品が生まれるのか、今からワクワクが止まりません!

そして、いよいよ次はファイナルステージが控えています。激戦を勝ち抜いたファイナリストたちによる「ファイナルステージ」が、9 月 19 日に開催されます!当日は Webex 配信によるハイブリッド開催を予定しており、詳細は今後ホームページにて告知していきます。熱い参加者達から提示される新たな価値を、どうぞお見逃しなく。

Authors

小川 奈夏

ソリューションズエンジニア

西日本ソリューションズエンジニアリング

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