みなさん、こんにちは!
シスコでは毎年、「インクルージョンとコラボレーション啓発月間(I&C Month)」として、全社員を対象に I&C の大切さを集中的に発信する取り組みを行っています。
『I&C Monthとは?』
「インクルージョンとコラボレーション啓発月間」として 5 つのインクルーシブ・コミュニティが全社員向けに集中的に一か月を通して開催するイベントを「I&C Month」と呼んでいます。シスコは2011 年からダイバーシティの推進に取り組み、I&C Month としてのイベント開催は、2025 年で 5 回目となります。
『イベント概要』
今年は、”Inclusivity as “Our” Foundation ~ 誰もが自分らしく働き、強みを生かしながらコラボレーションする ~” をテーマに 3 月 27 日から 4 月 16 日にかけて、インクルージョン & コラボレーション(I&C)に関するセッションや講演、イベントを行いました。
オープニングメッセージ
オープニングでは、シスコ代表執行役員社長の濱田 義之から全社員に向けたメッセージを発信しました。冒頭で、I&C(Inclusion & Collaboration)の取り組みとそれを支える有志の社員ボランティアへの感謝の言葉がありました。そして、グローバルの情勢が変化する中でも、インクルージョンを重視する企業姿勢に変わりはないことが改めて強調されました。濱田自身の体験も交えながら、「当たり前」とされる文化や価値観が、誰かにとってはそうではないかもしれないという気づきの大切さについて語られました。
今年のテーマ “Inclusivity as “Our” Foundation ~誰もが自分らしく働き、強みを生かしながらコラボレーションする~” のもと、それぞれの違いや強みを理解し合い、活かし合う組織づくりは多様な価値観が交差することでこそ、真のイノベーションが生まれる——そのようなメッセージで、今年の I&C Month がスタートしました。
上智大学 出口 真紀子教授による基調講演
オープニング基調講演では、「マジョリティ特権を可視化するーー構造的差別をなくすには」というテーマについて、上智大学 出口真紀子 教授にご登壇いただきました。「特権」という言葉は、少し難しく感じられるかもしれません。出口先生は、「特権とは、労せずに得られるもの。つまり、自動ドアのように苦労せずに手に入っているものであり、持っている側には見えにくいからこそ、まずは自分が持っている特権に意識を向け、無意識の偏見があるかもしれない前提に他者の声に耳を傾け続けていくことが大切です」と述べ、基調講演を締めくくりました。
参加者の声(抜粋)
自分の経験や感情を社会構造の視点から見直すことができ、マジョリティの特権を理解することが、マイノリティの立場から見て非常に意義深いと感じました。
マイノリティについて考えることはよく耳にしますが、特権を意識するという視点は新鮮でした。紙を丸めて投げ入れるアクティビティがとても分かりやすかったです。

5 つのインクルーシブ・コミュティのイベントの様子
I&C Month を通じて 5 つのインクルーシブ・コミュティが、新しいアイデアや発想のもと企画や運営をしており、
本イベントで開催された内容を紹介いたします。
① Women of Cisco(WoC):Women of Impact 2025
Women of Cisco は、国際女性デーのお祝いと重ねて、女性のこれまでの歩みを称え、今後のさらなる活躍を目指すイベントを今年も開催しました。
今回は「キャリアとリーダーシップ」をテーマに、キンドリルジャパン 専務執行役員 コンサルト・プラクティス事業本部長 兼 インクルージョン・ダイバーシティ& エクイティ担当 松本 紗代子氏を招いて、パネルディスカッションを開催。松本様のキャリアやリーダー育成、女性活躍について伺いました。
参加者の声(抜粋)
「ロールモデルがいなければ、自分がなればいい」という言葉に背中を押されました。女性リーダーのストーリーに心を動かされました。
「変化は身近な一歩から始まる」ということを改めて実感しました。

② Emerging Talent @ Cisco:若手社員のネットワーキングと革新的なアイデアの奨励
~自分の選んだキャリア “キャリアの 8 割は偶然” ~
Emerging Talent @ Cisco は、「自分の選んだキャリア – “キャリアの 8 割は偶然” -」と題したパネルディスカッションを開催しました。先輩社員は自身のキャリアを振り返る機会となり、参加者は「思いがけない偶然がキャリアに大きな影響を与えていた」という気づきを得ることができました。
参加者の声(抜粋)
キャリアの考え方や選択に正解がないからこそ、他の人の経験談やアイデアを聞けたことが刺激になりました。

③ Connected Disabilities Action Network(CDAN):障がい者が会社と社会に適応しやすい環境づくり
~自閉症啓発デー「ニューロダイバーシティを通じてつながる: 家族と仲間と共にユニークな心を受け入れる」~
Connected Disabilities Action Network は「ニューロダイバーシティを通じてつながる:家族と仲間と共にユニークな心を受け入れる」と題したイベントを開催。株式会社 Kaien の湊めぐみ氏の講演や、アンバウンド株式会社の澤田さえ氏と社員によるパネルディスカッションを通じて、自閉症や発達障がいへの理解を深め、職場や家庭での関わり方を考える有意義な時間となりました。
参加者の声(抜粋)
身近に当事者の方がいる話が非常にリアルで印象的でした。
同情ではなく知識を得ることが大切だという言葉が一番心に残りました。

④ PRIDE (LGBTQ+ & Allies):LGBTQIA+などセクシャルマイノリティの社員にとって働きやすい職場づくり
~結婚の平等をテーマにした映画上映&トークショー~
PRIDE は、短編映画『手のひらのパズル』をバリアフリー日本語字幕付きで上映しました。脚本・監督・主演を務めた黒川鮎美氏と出演者のなだぎ武氏を迎えたトークショーも開催!志を同じくする他社のみなさまもお招きした異業種交流会も実施し、映画の感想などについて花を咲かせました。
参加者の声(抜粋)
小さい頃から「女の子だから」「男の子だから」と言われたり、「結婚して子どもを育てることが幸せ」と教えられたことを思い出し、親の教育や考え方の影響の大きさを感じました。


⑤ Cisco Citizen Network(CCN):社会への還元と社員間の強い絆づくり
~名古屋&六本木オフィス周辺ゴミ拾い~
Cisco Citizen Network は、いつもお世話になっているオフィスの街並みに恩返しするため、六本木と名古屋でゴミ拾いボランティア活動を実施しました。ゴミを拾うだけでなくチーム対抗の Fun 要素も盛り込み、六本木クリーンアップアワードでは、CANPETBOTTLE 大賞(空き缶・ペットボトルの回収量)をはじめ、ユニークな賞も多数登場!「ほんとに疲れたで賞」(歩数)、「インパクト大賞」(笑えるゴミ・珍しいゴミ・大きいゴミ・重いゴミ)、「いいね六本木大賞」(素敵なお店や風景、美しいサクラなど)など、ゲーム感覚で楽しめる仕掛けが満載でした。全員が頑張りながら、楽しみ、笑い合い、自分の働く街をきれいにすることができました。
参加者の声(抜粋)
初対面の方とも共通の目的のためにチームを組んで活動し、成果を出せた経験が貴重でした。

I&C の取り組みは、バックグラウンドが異なる多様な社員ひとり一人が異なる価値観や考えを尊重し、互いに認め合い成長を支えあうことで常に自分らしさを発揮すること、そして一緒に働くチーム全員が自分らしさを発揮できるよう意識することで、一人一人の Wellbeing を向上し、会社のビジネス成長をより最大化していくイノベーションを創出することが目的です。
この取り組みを通じて、多様な視点や価値観、そして他者のチャレンジに触れることで、自己を振り返り、対話することで今日から自分たちができることについて新たな気づきを得るきっかけにすることができました。
シスコは、今後も I&C 活動を通して、誰もが自分らしく強みを発揮できる職場づくりに取り組んでいきます。
シスコでは、性別、人種、思想・信条、宗教、国籍、身体的特徴、職階、性的指向、性自認、障害の有無、妊娠の有無等などについて差別的な発言また取り扱いをしないことを就業規則に明記しています。