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RSAC 2025 でのシスコによる革新的な OT セキュリティソリューション

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この記事は、Senior Marketing Manager, IoT Security, Cisco Internet of Things (IoT) Fabien Maislよるブログ「Innovative OT Security Solutions by Cisco at RSAC 2025」 (2025/4/28) の抄訳です。


世界中のサイバーセキュリティ コミュニティが集う、サンフランシスコで開催された RSAC™ 2025 Conferenceにてシスコが発表した、高度にモジュール化された総合 OT セキュリティソリューションである Industrial Threat Defense の最新機能をご紹介します。Industrial Threat Defense は産業用ネットワークをファブリックとして使用して、容易に OT の可視性とポリシー適用を大規模に実現します。これは、IT および OT ドメイン全体の可視性を統合し、高度な脅威を検出して対応を調整できるプラットフォームです。ここでは、RSAC でデモを実施した 3 つの新機能の概要をご紹介します。

  1. Threat Intelligence による OT の脆弱性の優先順位付け

産業ネットワークには数万ものアセットが接続されており、一部のアセットは非常に古く、ソフトウェアの脆弱性に悩まされている場合があります。これらのすべてにパッチを適用する必要はありませんが、運用チームとセキュリティチームには、パッチ適用が必要なアセットと、優先すべきアセットを特定するためのガイダンスが必要です。Cyber Vision は、Cisco Vulnerability Management の脅威インテリジェンスを利用して、どの OT アセットの脆弱性が現場で活発にエクスプロイトされているかを特定できるよう支援するようになりました。これにより、業界組織はより戦略的に OT の脆弱性に対処して攻撃対象領域を縮小することができます。

  1. Cisco Secure Firewall を使用した適応型産業用ゾーンセグメンテーション

ネットワークを小さな信頼ゾーンにセグメント化して産業の運用を保護することは、
多くの場合、生産を中断せずに行うのは困難です。Cisco Cyber Vision は、事業部門によって作成されたアセットグループを Cisco Firewall Management Center と共有するようになりました。工場のファイアウォールは、ポリシーを適用して、生産に影響を与えることなく運用を保護できます。OT チームが Cyber Vision でグループに変更を加えると、ファイアウォールに自動的に通知され、運用のニーズに合うようにリアルタイムでポリシーが調整されます。

  1. IT OT 全体でセキュリティデータを統合し、脅威検出を向上

サイロ化されたアプローチでは、産業組織は効率的に脅威を検出することができません。デジタル化、OT、IT、クラウドの各分野がますます相互接続するようになってきています。セキュリティチームは、高度な脅威を検出するために、すべての分野にわたって統合された可視性が必要です。Cyber Vision と Splunk はすでに連携して IT と OT のセキュリティイベントの統合ビューを提供しています。また、Cyber Vision は、OT アセットのプロファイルを Splunk Asset and Risk Intelligence(ARI)に取り込んで、組織が IT と OT 全体のすべてのアセットの集約されたインベントリを維持できるようにしました。これにより、調査を合理化し、コンプライアンスのギャップを明らかにして、リスクをより適切に管理することができます。

シスコは、相互接続された現在の世界のニーズに応える堅牢なサイバーセキュリティ ソリューションによって産業組織を支援することに尽力しています。RSAC 2025 では、シスコの最新機能がお客様のセキュリティ態勢を強化し、運用を合理化する仕組みをご紹介

。ぜひ、この機会を利用してシスコのエキスパートとつながり、より強力で効果的な OT セキュリティの実現に向けた組織の取り組みをシスコの革新的なソリューションがどのようにサポートできるかご確認ください。私たちと一緒に、安全で持続可能なデジタルの未来を作りましょう。

 

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Authors

Yohei Ishihara

Director, Regional Sales

Security Sales-APJC Japan

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