Cisco Japan Blog

シスコが Apple Vision Pro を利用して空間コラボレーションをさらに進化させている方法

1 min read



Anand Gurumurthyこの記事は、シスコの取締役副社長であり最高製品責任者である Jeetu Patel による記事「How Cisco is Using Apple Vision Pro to Create the Next Evolution of Spatial Collaboration」(2024/10/23)の抄訳です。

 

シスコはこれまで常に、あらゆる活動の中心にユーザーエクスペリエンスを据えることにこだわってきました。シスコがこのコミットメントの一環として現在取り組んでいるのが、Apple デバイス上の Webex で最良のユーザーエクスペリエンスを実現することです。

この取り組みの成果は、今年初めにリリースした Webex for Apple Vision Pro で明らかになっていますが、さらに、最良のユーザーエクスペリエンスへの進化の過程における新たな一歩が刻まれようとしています。それが、Cisco Spatial Meetings for Apple Vision Pro です。この製品は空間コンピューティングを使用して、シスコが「Distance Zero(距離感ゼロ)」と呼んでいるコンセプトを次のレベルに引き上げます。

距離の壁を取り払う

ハイブリッドワーク時代の会議では、同じ物理空間にすべての参加者がいるわけではありません。こうした会議で、対面でのコラボレーションの感覚を再現するのは簡単なことではありません。Distance Zero は、距離の壁を取り払うために、相手との距離感をなくすというシスコのビジョンです。

現在の Distance Zero エクスペリエンスは、シスコのデバイスと Webex ソフトウェアで音声およびビデオを対象に構築された専用の AI を活用して実現されています。このエクスペリエンスは多様な人に対応し、誰もが関与できるため、会議の参加者は全員が同じ会議室にいるような感覚を覚えます。

現在、シスコでは Distance Zero のビジョンをさらに拡張したエクスペリエンスとして、お客様が空間ビデオ環境で会議に参加できるよう取り組んでいます。Cisco Spatial Meetings を使用すれば、Apple Vision Pro のユーザーは相手がその場にいるかのようにビデオ会議の参加者と対話できます。

空間コラボレーションの力

息をのむような真に迫ったビデオエクスペリエンスを想像してみてください。それは単なるビデオ会議ではなく、画面上の参加者にもオブジェクトにも命が吹き込まれる、驚くほど現実味を帯びた会議エクスペリエンスです。

シスコがこうしたエクスペリエンスを実現できるのは、AI を活用した NVIDIA チップセットとデュアルレンズカメラ搭載のデバイスで、3 次元(3D)環境での微妙な気配をキャプチャできるからです。これは、Cisco Room Bar Pro を備えた会議室を 3D スタジオに変身させるようなものです。この 3D スタジオでは、圧倒的な奥行きと広がりを持つビデオを使って製品デモ、リモートトレーニング、講義などを行うことができます。

こうしたユースケースは、製造、小売、医療などのさまざまな業界の企業で適用できます。私はこの Cisco Spatial Meetings と Apple Vision Pro という組み合わせにより、創造性、生産性、イノベーションが前例のないレベルにまで引き上げられると確信しています。

Cisco Spatial Meetings for Apple Vision Pro を一度体験すれば、製品デザインのエクセレンスに対するシスコのコミットメントを完全に理解していただけるはずです。シスコのチームがこのイノベーションを実現して、働く人々が自分の思うままに柔軟に連携できるようにするという私たちのコミットメントをさらに一歩進めたことを誇りに思います。

 

Authors

高田 和夫

SE マネージャー

コラボレーション システムズエンジニアリング

コメントを書く