みなさん、こんにちは!
シスコでは、2024 年 7 月に CDAN※というインクルーシブ・コミュニティが「アイメイト(盲導犬)との絆を感じる日:特別な体験イベント」をテーマに社内イベントを開催しました。オンサイトで 18 名、Webex で 42 名、合計 60 名が参加しました。
CDANとは?
CDAN(Connected Disabilities Action Network)は、障がいのある社員やその家族が、会社と社会に適応しやすいインクルーシブな環境を作ることを目的とした社員コミュニティです。※CDAN に関する詳細はこちら
イベント概要
このイベントでは、アイメイト協会の代表理事がアイメイト(盲導犬)の歴史や役割、視覚障害者のサポート方法について講演しました。参加者はアイマスクを着けてアイメイトと共に歩行体験を行い、Webex 参加者はその様子をライブ配信で視聴しました。また、当事者による QA セッションを通じて、盲導犬や視覚障害者について理解を深めました。このイベントは人気があり、今年で 3 回目の開催となります。
アイメイト協会代表理事による基調講演
公益財団法人「アイメイト協会」、塩屋隆男さんが、アイメイト候補犬の選定から訓練、視覚障害者とペアを組む現役時代から引退までの過程について具体例を交えてお話しくださいました。
また、アイメイトに関する誤解を払拭するための事実も解説されました。最後に、視覚障害者がアイメイトに指示を出す方法について紹介し、歩行体験のセッションに移りました。
アイマスクを装着しての歩行体験
会場参加者はアイメイトと歩行するコツや注意点についてレクチャーを受けた後、アイマスクを装着し、会場の障害物を避けながら一周する体験を行い、その様子はオンライン参加者にもライブ配信され、質問も受け付けました。
体験を終えた参加者は皆、興奮気味でしたが、塩屋さんからの「視覚障害者の方は目隠しを外すことができない」という言葉にハッとさせられました。
当事者の社員による質問セッション
イベントのリードを務めた八田冴子さんは、全盲のシスコ社員です。彼女は Cisco Relaxation Room でデスクワークの疲れを癒す福利厚生のサービスとして、社員にすっきり & ほかほかする気持ちのこもったマッサージを提供しています。
このセッションでは、参加者からの質問に八田さんや塩屋様が回答しました。
- 「目の見えない方は普段どんなツールを使ってチャットやメールを送っているのか」
- 「声かけは 1 日にどのくらいあり、またどのように声かけしたらよいか」
- 「初めての場所に行くときアイメイトとどのように行くのか」
- 「街中で見かける盲導犬はラブラドールが多いが他の犬種でも盲導犬になれるのか」
- 「盲導犬を守るような法律はあるのか」
など、考えさせられる質問が次々と寄せられ、あっという間に時間が過ぎました。
見えない方に接するときの自己紹介
今回、司会を務めた CDAN アンバサダーの横山尚子さんや CDAN スポンサーの竹内太郎さんは、目の見えない人に言葉で特徴を伝える形で自己紹介をしました。例えば「私の髪は肩までの長さで、目は大きくて、青い服を着ています」という感じです。お二人のユニークな表現に会場は笑顔に包まれていました。
目が見える人は名前だけで済ませがちですが、このような紹介方法は目の見えない方にとってとても役に立つのだと思います。
参加者の声
アイメイトの育成は大変だと思っていましたが、実際には犬と人とのコミュニケーションが一番重要であると知り、驚きましたし納得もしました。
リモート参加だったのでアイメイト体験はできませんでしたが、体験中の人たちを追うカメラの映像を見て、どれだけ違うのかがイメージできました。リモート参加者にも伝わるように工夫されていて、とても良かったです。
昨日の帰り道、六本木でアイメイト(盲導犬)と歩いている方を 2 組見かけました。身近にもいらっしゃることを感じ、立ち止まっている方がいれば声をかけてみようと思いました。
この 1 時間ちょっとの講演を聞いただけで、視覚障害者について知らないことがたくさんあることに気づきました。
自分が知らないことを知るのは大変ですが、講演を通して少しずつでも知ることが大切だと感じました。
話を聞くだけでなく、アイメイトとの歩行体験を通して、皆さんがどのように感じているのかを実感できました。また、アイメイト(盲導犬)に対する誤解も修正する機会となりました。
シスコでは、性別、人種、思想・信条、宗教、国籍、身体的特徴、職階、性的指向、
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