みなさん、こんにちは!
シスコでは、ダイバーシティ推進の取組みの一環として I&C Month を開催しました。
I&C Month とは?
「インクルージョンとコラボレーション啓発月間」として6つのインクルーシブ・コミュニティが全社員向けに集中的に一か月を通して開催するイベントを「I&C Month」と呼んでいます。シスコは 2011 年からダイバーシティの推進に取り組み、I&C Month としてのイベント開催は、2024 年で 4 回目となります。
イベント概要は?
今年は、” The Power of Inclusive Dialogue to Transform ~インクルーシブな対話が生み出す変革の力~”をテーマに
3 月 27 日から 4 月 21 日にかけて、インクルージョン & コラボレーション(I&C)に関するセッションや講演、アクティビティなどのイベントを行い、延べ 1060 人以上が参加しました。
オープニングメッセージ
オープニングでは、シスコ代表執行役員社長の濱田 義之から全社員に向けたメッセージを発信しました。
濱田はこれまで様々な役割を経験し、日本だけではなく世界中のメンバーと連携してきましたが、その過程で自身がマイノリティであると感じることもあったことを紹介。今回の I&C Month のイベントでは、濱田はそうした経験を踏まえ、これまで接点のなかった人々や、多様な視点や価値観を持つ人々の話を聞き、自己を振り返ったり、意見交換をすることで新しい気づきを得る機会を提供したいと伝えました。
さらに、それらを通じて、個々人が自分らしさを発揮する重要性について語りました。濱田は、自分らしくいられる環境を作ることがチームメンバーにとっても重要だと強調し、これがきっかけとなって、それぞれの強みを最大限に活かせるようになると述べました。その結果、社員たちはお互いに心を開き、積極的に意見を交換することで、ビジネスにおいて新しいアイデアや価値を生み出しやすくなると語りました。濱田は、そうした職場環境を全員で共に作り上げていきたいと意欲を示し最後に、イベントを通じて行われるインクルーシブな対話から学びを得ることへの期待を表明し、スピーチを締めくくりました。
株式会社カルモニー 代表取締役 岩澤直美氏による基調講演
同日、外部講師による基調講演として“インクルーシブな対話の創り方”をテーマに会場とオンラインのハイブリッド形式で開催いたしました。
岩澤氏は、対話を増やすためにできることとして、ダイバーシティの様々な側面(交差性/インターセクショナリティ、偏見、公平、特権)に意識を向けることの重要性について説明し、社員ひとりひとりが日常的な小さなことでも視点を転換し対話を増やすための場を作ることで社員全員が「小さな変化」を生み出す組織になると述べ、基調講演を締めくくりました。
インクルーシブ・コミュティのイベントの様子
I&C Month を通じて、有志の社員からなる 6 つのインクルーシブ・コミュティが、新しいアイデアや発想のもと企画や運営をしており、本イベントで開催された内容を紹介いたします。
Women of Cisco(WoC)
優秀な女性社員の獲得、育成、維持
Women of Impact 2024 ~Inspire Your Career Journey~
3 月 8 日の国際女性デーのお祝いと重ねて女性のこれまでの歩みを称え、今後のさらなる活躍を目指すイベント”Women of Impact” として「キャリアの多様性」をテーマにハイブリッド形式で開催しました。
5 名のシスコ社員登壇者によるパネルディスカッション・QA を通じてシスコで形成できる多様なキャリアジャーニーを発信しました。<詳細レポートはWomen of Cisco Japanのブログを参照ください。>
Emerging Talent @ Cisco(ETC)
若手社員のネットワーキングと革新的なアイデアの奨励
~Ask Hamada-san Anything~
今年 1 月から新しく社長に就任された濱田さんへ、若手ならではの目線から様々な質問をし、若手社員と社長という大きく異なる立場から、お互いの興味・関心・考え方の違いを感じながら相互理解を深め、社員が社長を身近に感じられる機会を提供しました。
Connected Disabilities Action Network(CDAN)
障がい者が会社と社会に適応しやすい環境づくり
~自閉症啓発デー「意外と身近!発達障害!」~
「発達障害」って実はこんなに身近!こんな特徴があるよ!という情報や、発達障害的な特徴のある自身、身内、同僚、友人等と、どのように付き合っていけばいいのかを外部講演や、障害をもつご家族、親戚を持つシスコ社員によるパネルディスカッションを通して共有しました。今回のコラボ記念としてオリジナルマカロンも制作し配布しました。
Future of Work Practices(FWP)
革新的で多様なワークスタイルの推進
~私の働き方。FY24 I&C Month特別編~
名古屋在住の役員で FWP のスポンサーでもある福田秀幸さんが役員になられるまでに「働き方」に関して、どのような工夫をされてきたのかお話を伺いました。また、数々のチャレンジとワークスタイル変革を行ってきた FWP がこのセッションをもって I&C から卒業し、次のステージでは「人」にフォーカスすることを発表しました。
PRIDE(LGBTQ+ & Allies)
LGBTQIA+などセクシャルマイノリティの社員にとって働きやすい職場づくり
~東京レインボープライド&パレード2024~
シスコは企業ブース出展とパレードに今年も参加し、来場者に Webex board でアンケートを取り、PRIDE オリジナルタトゥーシールを配布しました。最終日には社員の家族や友人と過去最大の隊列で「Happy PRIDE!」とレインボーフラッグを振りながら渋谷や原宿を歩きました。
Cisco Citizen Network
社会への還元と社員間の強い絆づくり
~名古屋&六本木オフィス周辺ゴミ拾い~
名古屋と六本木 2 つの都市で参加した社員がそれぞれの町を青い CISCO ボランティアの T シャツで染め、地域の美化に貢献しました。
横断企画 ~好きな時に好きな方法で社会貢献!~
また期間中いつでも参加できるボランティアとして、本と食品の寄付、献血、能登半島地震義援金も実施しました。集まった本や食品は認定 NPO 団体のプログラムを通じてそれらを必要とする方々に寄付されました。
参加者の声(抜粋)
- 自分が、あ、マイノリティだな、と改めて気づき、日本人の観点での意見や要望を勇気をもってフィードバックするべきだと感じた。
- 子供が春休み中なので一緒に拝見し多様な人々の視点/価値観を考える事が出来てよかった。
- 自分と同じ悩みをもっているひとが社内に多くいることがわかって勇気づけられた。
- 自由と自律を尊重しキャリアを形成するみなさんの話を聞けてとても刺激になった。
- お話を聞いて自分以外の視点を持つことができたし、キャリアや自分のマインドを振り返る良い機会になった。
- 「障がいは個性ではなく、特性だということ。その障害をポジティブなほうへ生かしてあげることが重要でそれができて個性になる」という話が印象に残った。
- 全社に向けてパネルディスカッションでお話することに勇気も必要だったかと思うが、貴重なお話をオープンに伺えて感銘を受けた。
- 色々な部署の人と話しながらボランティア活動ができてよかった。
- 楽しく街を綺麗にすることできて、会社がボランティアとしてカウントしてくれて、今まで以上にごみに対する意識も向上し、いい運動にもなり、とてもよいイベントだった。
- 自分の働き方の信念を持つことの大切さやプライベートをいかに充実させることが大事かということが印象に残った。
- 地域の人間という言葉、東京じゃない場所に住み、東京じゃない人を会社に繋ぐ、日本の地方をサポートする大切さが伝わった。
- パレードが本当に楽しかった!
- こんなにも周りに LGBTQ+ の方々がいるのだということを身をもって感じた。
- 当事者の方たちの笑顔。イベント全体の熱量や規模感に圧倒され、自分もAllyとしてその一端を担うことができるのだと実感した。
I&C の取り組みは、バックグラウンドが異なる多様な社員ひとり一人が異なる価値観や考えを尊重し、互いに認め合い成長を支えあうことで常に自分らしさを発揮すること、そして一緒に働くチーム全員が自分らしさを発揮できるよう意識することで、一人一人の Wellbeing を向上し、会社のビジネス成長をより最大化していくイノベーションを創出することが目的です。
この取り組みを通じて、多様な視点や価値観、そして他者のチャレンジに触れることで、自己を振り返り、対話することで今日から自分たちができることについて新たな気づきを得るきっかけにすることができました。
シスコは、今後も I&C 活動を通して、誰もが自分らしく強みを発揮できる職場づくりに取り組んでいきます。
シスコでは、性別、人種、思想・信条、宗教、国籍、身体的特徴、職階、性的指向、性自認、障害の有無、妊娠の有無等などについて差別的な発言また取り扱いをしないことを就業規則に明記しています。
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