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NCS 1014 および2.4T WDM ラインカード販売開始

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Jonathan Davidsonこの記事は、Optical Systems & Optics Group の Senior Vice President / GM Bill Gartner によるブログ「Cisco Announces General Availability of the NCS 1014 and 2.4T WDM Line Card」(2023/9/14)の抄訳です。

 

本年 2023 年に開催された光ファイバ通信国際会議 (OFC:Optical Fiber Communication Conference and Exhibition)で、シスコは新たに Acacia Coherent Interconnect Module 8(CIM 8)をベースにした 2.4T WDM ラインカード(英語)搭載の NCS 1014 のデモンストレーションを実施しました。本日、NCS 1014 および2.4T WDM ラインカードが General Availability を迎えたことを発表します。この最新世代の NCS 1014 プラットフォームは、100G、400G、800G のクライアントと最大 1.2T のマルチレートトランクをサポートしています。現世代である NCS 1004 のコンパクトなモジュラーシステムと同じフットプリントで倍の容量を備え、今日のプロバイダーが求めるサステナビリティのニーズに対応しています。

NCS 1014 は、シスコのコンパクトなモジュラ型プラットフォームシリーズの最新製品で、拡張型モニタリングインサイトを実現する高精度なタイミング機能を搭載し、レイヤ 0(フォトニクス)およびレイヤ 1(トランスポンダ)機能の両方をサポートしています。NCS 1014 は、スタンドアロンのマルチホールトランスポンダ、QSFP-DD ベースのラインカード、メトロ DCI ラインシステム、多方路 ROADM など、幅広いユースケースに適用でき、これらを共通のシステムに統合することで、省スペースの要件を満たすことができます。

この次世代プラットフォームでは、Acacia の CIM 8 プラガブルモジュールに最先端の “Jannu” デジタルシグナルプロセッサ(DSP)が組み込まれており、大容量通信用途に単一のラインカードで最大 2.4 Tbps のマルチホール伝送を実現します。

DSP アルゴリズム、ボーレートの高速化、3D シリコン処理の進歩により、この新しい 2.4T WDM ラインカードの製品化までの時間が短縮されました。お客様においては、C バンドと L バンド双方を用い、長距離(ロングホール)および海底ケーブル用途において、100G、400G、800G クライアントを伝送する高性能ネットワークを実現することができます。また、NCS 1014 は、400G Bright ZR+ オプティクスを活用した高密度 3.2T QSFP-DD ラインカードも搭載可能なため、スペース、電力、コストを最適化します。そして、相互運用性を実現するためのマルチソースアグリーメント(MSA)規格への準拠およびルーテッド オプティカル ネットワーキング (Routed Optical Networking: RON) アーキテクチャの展開を支援します。

高密度波長分割多重(DWDM)は、ネットワークにおいて標準化に時間を要している数少ない分野の 1 つです。ベンダー独自のソリューションによる段階的な技術改善は、もはや標準化の利点を凌駕するものではありません。シスコのラインシステムはすべてがオープンです。現在ではあらゆるベンダーのコヒーレントトランスポンダの信号が NCS 2000、NCS 1010、NCS 1014 で伝送可能となり、お客様は(技術的にも商業的にも)ベンダーロックインを回避することが可能になります。

シスコはオープンスタンダードにコミットしており、今後も継続してインターオペラビリティに関する重要なフォーラム、例として OpenConfig、Open ROADM、OFCnet、OIF、TIP などに参加し、マルチレイヤ、マルチドメイン、マルチベンダーネットワークのためのオープンな管理サポートを開発していきます。

 

Cisco PONC 2023 の詳細

2023 年 9 月 20 日 ~ 21 日にテキサス州リチャードソンで開催される年次の PONC(Packet Optical Networking Conference)で、お客様やパートナーの皆様と、このようなイノベーションについてディスカッションできるのを楽しみにしています。

この会議では、NCS 1014 および2.4T WDM ラインカードのデモが実施されるほか、参加者の皆様は当社のラボを見学して、現在および将来のプラットフォーム ポートフォリオ全体を体験することができます。会議に参加されるお客様は、ルーテッド オプティカル ネットワーキングの展開について議論を行ったり、さまざまなブレイクアウトセッションで交流したりすることができます。


 

シスコのネットワーキング ソリューションの詳細と、
それらがお客様のビジネスおよび持続可能性の目標を実現する仕組みをご覧ください。

 


 

Authors

大塚 真也

シニアプロダクトセールススペシャリスト

サービスプロバイダー アーキテクチャ事業部

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