脆弱性の発見者:Cisco Talos の Lilith >_>
Cisco Talos は最近、OpenImageIO に 3 件の脆弱性を発見しました。OpenImageIO は、多くの一般的な 3D レンダリングソフトウェアで使用されている画像解析ライブラリです。
さまざまな画像ファイルを変換、比較、処理できるライブラリであり、Blender や AliceVision という、よく利用されるコンピュータ画像処理サービスのほか、複数のソフトウェア製品で用いられています。
今回発見された脆弱性のうち、TALOS-2023-1707(CVE-2023-24473)と TALOS-2023-1708(CVE-2023-22845)の 2 件は、機密情報の開示につながる恐れがあります。攻撃者は、細工された悪意のある Targa(.tga)ファイルを標的に送信することにより、これらの脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。
TALOS-2023-1709(CVE-2023-24472)はサービス拒否の脆弱性であり、TALOS-2022-1653(CVE-2022-43594 および CVE-2022-43595)に続くものです。Talos は 12 月に初めて CVE-2022-43595 を発見しましたが、OpenImageIO の最新版では修正されていませんでした。
Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針に準拠して OpenImageIO と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。
影響を受ける製品(OpenImageIO Project バージョン 2.4.7.1)をお使いであれば、できるだけ早くアップデートすることをお勧めします。Talos では、このバージョンのライブラリが今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。
今回の脆弱性のエクスプロイトは、Snort ルール(61271、61272、61384、61385)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Cisco Secure Firewall Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2023 年 03 月 30 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Specially crafted files could lead to denial of service, information disclosure in OpenImageIO parser」の抄訳です。