Cisco Talos はこのほど、Callback Technologies 社製 CBFS Filter にサービス拒否の脆弱性を 3 件発見しました。
Callback Technologies 社は、デバイスでのデータの永続性をカスタマイズするための CBFS ファイル ストレージ ソリューションを提供しています。このファイル ストレージ ソリューションの管理に使用されるのが CBFS Filter です。フィルタやアクセスルールの作成、データの変更や暗号化などを行うことができます。
Talos は、CBFS Filter における NULL ポインタ逆参照の脆弱性 3 件を特定しました。
TALOS-2022-1647 (CVE-2022-43588)
TALOS-2022-1648 (CVE-2022-43589)
TALOS-2022-1649 (CVE-2022-43590)
細工された I/O 要求パケット(IRP)によって、サービス拒否が発生する可能性があります。ioctl を発行することで、攻撃者はこれらの脆弱性をエクスプロイトできます。
Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針に準拠して Callback Technologies 社と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。
影響を受ける製品(Callback Technologies 社製 CBFS Filter バージョン 20.0.8317)をお使いであれば、できるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンの CBFS Filter が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。
脆弱性のエクスプロイトは Snort ルール(60811 ~ 60812、60807 ~ 60808、60809 ~ 60810)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2022 年 11 月 22 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Callback Technologies CBFS Filter denial-of-service vulnerabilities」の抄訳です。