Cisco Japan Blog

ワイヤレス向け Cisco DNA ソフトウェアの最新機能

1 min read



この記事は、Enterprise Networking & Mobility の Product Marketing Manager である Monisha Alfaro によるブログ「Latest Innovations in Cisco DNA Software for Wirelesspopup_icon」(2022/5/11)の抄訳です。

シスコはワイヤレス向け Cisco DNA ソフトウェアpopup_iconのサブスクリプションで提供される機能を革新するという約束の下、新機能の提供を続けてきました。ネットワークに対する需要は増加しており、安全で生産的なハイブリッドワーク環境が求められるなど、テクノロジーのトレンドも変化しています。ワイヤレス向け Cisco DNA Advantage ソフトウェアの最新機能を Cisco DNA Center と併せて導入することで、従業員は安定性、パフォーマンス、セキュリティの高いワイヤレス通信を利用できます。これにより、どこで仕事をしていても生産性を向上させることができます。

新機能の紹介

Wireless 3D Analyzerpopup_icon:通常は見えない Wi-Fi 無線周波数(RF)を、まったく新しい方法で可視化します。フロア上のアクセスポイント(AP)の配置と RF の伝播状況を真上から見た平面図は、3D の世界に生きる私たちにとって、もはや十分とは言えません。ネットワークプロバイダーがすべての建物とフロアに適切なワイヤレスカバレッジを確保するには、RF カバレッジホールを検出して解消できるよう、さまざまな角度からワイヤレス RF を表示する機能が必要です。この課題を解決するため、シスコの 3D ワイヤレスマップではフロアマップとすべての障害物を正確に再現し、その場の状況が分かるようにしています。この素晴らしい機能が、シスコのモニタリングおよびネットワーク導入の機能セットに新たに追加されました。

図 1:Wireless 3D Analyzer

図 1:Wireless 3D Analyzer

 

AI 活用型 RRMpopup_icon(AI Enhanced RRM):人工知能を活用してワイヤレス通信のパフォーマンスを最適化します。従来の Radio Resource Management(RRM、無線リソース管理)の場合、使用状況の傾向と日中の重要な勤務時間帯は考慮されていません。静的なしきい値に基づくアラームが発せられたタイミングでワイヤレス通信が最適化されるという状況です。また、ワイヤレスネットワークの動的な性質(たとえばパーティション、家具、他のデバイス、干渉物などの追加)も考慮されません。AI 活用型 RRM(AI Enhanced RRM)なら、人工知能で 2 週間分の RF データを評価してパターンを見つけ出し、問題が起こる前に先回りしてワイヤレス通信を最適化します。これによりワイヤレス接続が安定するので、エンドユーザーは一貫性のある通信環境を利用できます。

図 2:AI 活用型 RRM(AI Enhanced RRM)

図 2:AI 活用型 RRM(AI Enhanced RRM)

 

AP パフォーマンスアドバイザリ:ワイヤレスネットワークが拡大し、アクセスポイントが数十または数百単位にまで増えると、パフォーマンスの低いアクセスポイントを見落としやすくなります。AP パフォーマンスアドバイザリは機械学習を活用して、すべてのアクセスポイントについてクライアントの通信環境に関するパラメータを測定し、評価します。パフォーマンスの低いアクセスポイントがある場合は、フラグ付きでアドバイザリダッシュボードに表示されます。これにより、エンドユーザーの通信環境を基準にして、パフォーマンスの低いアクセスポイントを特定、分離しやすくなります。また、先回りしてアクセスポイントのパフォーマンスを最適化できるので、クライアントの通信環境の質が維持されます。こうしたパフォーマンスの低いアクセスポイントの KPI をモニタリングして詳しく調査することもできます。パフォーマンスが最も低い 3 つのアクセスポイントのビューをスクリーンショットで取得すれば、トラブルシューティングの優先順位付けに活用できます。

図 3:AP パフォーマンスアドバイザリ

図 3:AP パフォーマンスアドバイザリ

 

インテリジェントキャプチャpopup_icon:クライアントとアクセスポイントの両方の観点から各種指標についての技術的なインサイトを引き出し、ワイヤレス通信に関する特に難易度の高い問題をも解決します。インテリジェントキャプチャ機能は Cisco DNA Center とアクセスポイント間の直接通信リンクをサポートしているため、各アクセスポイントは Cisco DNA Center と直接通信できます。Cisco DNA Center はこのチャネルを使用して、パケットキャプチャ(PCAP)データ、アクセスポイントとクライアントの統計情報、スペクトルデータを受信できます。そのため、ワイヤレスコントローラからはアクセスできないデータにアクセスポイントからアクセスできるようになります。

図 4:インテリジェントキャプチャ

図 4:インテリジェントキャプチャ

 

今回紹介した機能と今後の新機能を利用するには

ワイヤレス向け Cisco DNA Advantage サブスクリプションと Cisco DNA Center をすでにお持ちの場合は、追加費用なしで新機能をご利用いただけます。ワイヤレス向け Cisco DNA ソフトウェア サブスクリプションでご利用いただける特長と機能の一覧は、機能マトリックスpopup_iconでご確認ください。

Cisco DNA Advantage サブスクリプションをお持ちでない場合、または Cisco DNA Essentials サブスクリプションをお持ちの場合は、これを機会にアップグレードしていただければ幸いです。Advantage サブスクリプションには、今後も革新的なワイヤレス機能を追加していく予定です。

 

詳細はこちら

ワイヤレス向け Cisco DNA ソフトウェアpopup_icon

 

Authors

鈴木 美香

テクニカルソリューションズアーキテクト

システムズエンジニアリングエンタープライズネットワーキング

コメントを書く