この記事は、Customer Experience の Distinguished Engineer である Matt Swartz によるブログ「The Cisco Network: The Superhighway of Super Bowl LVI & SoFi Stadium」(2022/2/25)の抄訳です。
第 56 回スーパーボウルの規模と範囲は想像を絶するものでした。視聴者は世界中で 1 億人を優に超え、SoFi スタジアムには 7 万人以上のファンが集結しました。世界中のメディアが注目し、歴史に残る音楽パフォーマンスが繰り広げられる中、2 つのチームが第 56 回スーパーボウルの優勝をかけて激突したのです。
その舞台裏でも驚嘆に値するものがありました。SoFi スタジアムのシスコ コンバージド ネットワーク インフラストラクチャの範囲と規模です。第 56 回スーパーボウルの成功において、このインフラストラクチャが重要な役割を担ったのです。年々、ネットワークトラフィックが大幅に増加していますが、第 56 回スーパーボウルではその水準がさらに上がりました。
ここで、主要な各種統計データと、それらの分析について見てみましょう。
スーパーボウルの当日、シスコのコンバージドネットワークが処理したトラフィックは、ネットワーク インフラストラクチャ上で 53 ペタバイトを超えました。このネットワークは、試合前と試合後の数時間は平均 5.1 テラビット/秒 (Tbps) でしたが、実際のスーパーボウル中は平均 12.1 Tbps でした。
ここで説明を加えると、ペタは 1,000 の 5 乗を表します。つまり、1 ペタバイトは 1 千兆 (1,000,000,000,000,000) バイト、別の言い方をすると 1,000,000 ギガバイト、1,000 テラバイトに相当します。人間の脳の容量は約 2.5 ペタバイトであると推定されているため、SoFi スタジアムで 53 ペタバイトを超えたことはまさに想像を絶する規模であり、前例がありません。
シスコのコンバージドネットワークは、放送、番組制作、店舗、グッズ販売、ファン体験、建物運営など、スタジアム運営のあらゆる側面に関わっています。
第 56 回スーパーボウルの開催期間中に、放送用ネットワークだけでも毎秒 24 テラビットを処理していました。それを可能にしたのが SoFi スタジアムのシスコ IP メディアファブリックでした。IPTV に注目すると、SoFi スタジアムとハリウッドパーク全体で 2,500 枚のスクリーンと 300 枚の屋外看板を作動させるため、ネットワークでは毎秒 2.5 ギガビットのマルチキャストトラフィックが継続的に転送されていました。これは、非圧縮のフル 4K ビデオ画像を会場のすべてのスクリーンに配信するために、200 テラバイトを超えるデータがシームレスに流れていたということになります。
シスコとシスコパートナーは、この瞬間のために何年も前から準備を進めてきました。SoFi スタジアムの素晴らしいチームと協力して、ネットワークパフォーマンスを監視し、常に評価を行ってきたのです。ロサンゼルスで大規模のイベントを開催するたびに、信じられないような結果を出し、記録を更新してきました。シスコのエンタープライズ ネットワーク テクノロジーを基盤とする会場の成功がそれを物語っています。
第 56 回スーパーボウルに携わることで、シスコは NFL パートナー、特にリーグのサイバーセキュリティ組織をサポートさせていただくという素晴らしい機会もいただきました。シスコのセキュリティテクノロジーと、Talos 組織を含む現場の人々の力によって、セキュアで復元力のある第 56 回スーパーボウルが実現しました。
今シーズン、シスコは引き続き SoFi スタジアムとハリウッドパークのパートナーとして参加し、今回初めて NFL のオフィシャル テクノロジー パートナーとなりました。そうして迎えたシーズンは、これほどまで素晴らしい成果につながりました。
SoFi スタジアムで使われたシスコのテクノロジーの詳細を見る
関連リンク
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第 56 回スーパーボウル:SoFi スタジアムの成功におけるシスコとインテグレーター AmpThink の役割