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注目の脆弱性:Google Chrome で発見された、コード実行につながる危険性のある解放済みメモリ使用(use-after-free)の脆弱性


2022年2月11日


Cisco Talos はこのほど、Google Chrome にエクスプロイト可能な解放済みメモリ使用(use-after-free)の脆弱性を発見しました。

Google Chrome はクロスプラットフォームの Web ブラウザです。Chromium は、ソフトウェア開発者がブラウザを構築するために使用するオープンソースのブラウザです。この脆弱性は、オーディオとビデオのストリームを作成するブラウザの特定のオブジェクトに存在します。

TALOS-2021-1398popup_icon(CVE-2021-38008)は解放済みメモリ使用の脆弱性であり、細工された Web ページをユーザーが Chrome で開くとトリガーされます。ページを開くことで解放済みメモリ使用状態が引き起こされ、その結果、標的のマシンでリモートコードが実行される危険性があります。

Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針popup_iconに準拠して Google と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。

影響を受ける製品である Google Chrome バージョン 94.0.4606.81(Stable)および 97.0.4674.1(Canary)をお使いであれば、できるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンの Chrome が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。

今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(58489 、58490)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。

 

本稿は 2022 年 02 月 07 日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Use-after-free in Google Chrome could lead to code executionpopup_icon」の抄訳です。

 

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