シスコの The Cisco Sales Associate Program (通称 CSAP、シーサップと読む)というトレーニングをご存知でしょうか。将来の営業や SE に向けた、20 年以上の歴史がある新人育成プログラムです。もしかすると、既にご興味お持ちでご訪問いただいた就活生の方もいらっしゃるかもしれません。就活生時代、シスコの面接中に CSAP の存在を知り興味を持ってから早 2 年。実際に参加し、大変有難い経験をさせていただいております。本来はシンガポールオフィスにて開催されるものですが、2021 年度も感染症流行の影響で引き続き完全オンライン Webex 上で実施されることに。現地開催が叶わなかったのは残念ですが、他国の同期たちとの貴重な学習機会となっています。
今年度、アジア太平洋地域ではシンガポール・インド・中国・韓国・オーストラリア・日本の各国から新人が集まりました。アソシエイト セールス レプレゼンタティブ(ASR)の同期 10 名と同じチームに所属し、インド人上司の下で日々製品勉強や営業のトレーニングに励んでおります。CSAP が営業や製品面を学ぶ良い学習機会であるのは言うまでもありませんが、個人的に特に意義深く感じたのは「日本の組織外で働く機会を得た」ことです。私にとって「国を跨いだメンバーたちと、協力して何かを達成する」のは初の経験。チーム内でどのように立ち振る舞うべきか試行錯誤してきました。今回は、完全オンラインでグローバル研修をしてみて「新たに学んだこと・良かったこと」をレポートさせていただきます。
学んだこと①「グローバル組織の当たりまえ」
CSAP は複数国の時差がある中開催されるため、イレギュラーな時間割で動くことがほとんどです。一日のスタートは、オーストラリアのメンバーにとっては午後、インドのメンバーにとっては早朝。そんな中お互いを気遣い合いながらも、各自がパフォーマンスをしっかり発揮できるよう自律したスケジュール管理が求められます。ネガティブキャンペーンをするつもりは一切ありませんが(笑)、急なスケジュール変更も当たり前です。「開始ぎりぎりでドタキャンかい!」と心の中で突っ込むことも多々あります。しかし、実際に大きな組織内はたくさん変化していくもの。「想定外のことが起きて当たり前。そんな時も臨機応変に対応しよう」と寛容になることを学んだのは収穫です。
学んだこと②「相手の文化・考え方を受け入れながらも、自分の思いを伝える」
まず、多様性に富んだチームに必要なこととして「異なる文化や考え方を受け入れ、尊重する」ことがあげられます。言わずもがな、以前からこの姿勢は大切にしてきました。しかし、それに「自分の考えを言葉で伝えること」を加えなければ「相互理解」は得られません。特に多種多様な文化が入り混じる環境で「誰かが私の気持ちを察してくれるだろう」という姿勢でいては、置き去りになってしまいます。実はトレーニング中にこの「相互理解」を壁に感じたこともありました。特に完全リモートの環境では互いの動きが見え辛いこともあり、何かおかしいと感じた時や困ったときには自ら助けを求めにいく必要があります。「自律してパフォーマンスを発揮するためなら、このチームで声をあげることに遠慮は求められない」と認識してから、おかしいことは正直に言葉で伝えられるようになりました。
良かったこと「刺激的なチームメイトたちとの出会い」
国内にとどまらず、国外にも刺激的な同期を持てたことを何よりも有難く感じています。私から見て、チームメイトたちにはそれぞれに突出した強みがあります。自分よりもずっと英語コミュニケーションレベルが高い人、考えつかないようなクリエイティヴなことをひらめくアイデアマン、プレゼンテーションに長けた人、頭の切れる人・・・。日々勉強させられてばかりです。個人的に思い出深いのは、アジア太平洋地域の全体会議を ASR チームで主催したことです。「オンライン環境でも楽しんで参加できるもの」を目指し、Webex の可能性を存分に活かすアイデアを持ち寄り良い形で終えることができました。また、普段の授業は非常に速いテンポで進みます。定期的に厳しい課題も与えられますが、皆で助け合いなんとか乗り越えてきました。いつか対面で会うチャンスが訪れますように!
おわりに
今回は、CSAP で学んだこと、参加してよかったことをご紹介させていただきました。もっと CSAP について知りたい方は、昨年の CSAPer 駒の体験記も是非ご覧ください。グローバルの CSAP ブログ(英語)はこちら。
最後に、この素晴らしい学習機会をくれたシスコに感謝しています。