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ハイブリッドワーカーをネットワークで支える最適な方法

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この記事は、Enterprise Networking APJC の Managing Director である Kartika Prihadi によるブログ「How to connect and engage a hybrid workforcepopup_icon」(2021/10/15)の抄訳です。

パンデミック前の職場にもう戻ることはありません。これからの働き方は、オフィスの内外で場所を問わず働けるハイブリッドワークです。IT 部門のリーダーには、この移行をサポートする重大な役目があります。

IDC 社は、2023 年までに 75% の Forbes Global 2000 企業がpopup_icon「ハイブリッドワークを前提で従業員を採用し、テクニカルパリティ(後述)を提供することになるだろう」と予測しています。

同社によれば、テクニカルパリティとは「デバイスや、ローカル / リモートといったロケーションが異なる全従業員に対して、業務に必要なリソースへのセキュアなアクセスを提供する」ことです。

テクニカルパリティの実現には、中核的なエンタープライズ テクノロジーに関する考え方と導入方法を、IT 部門のリーダーが根本的に変える必要があります。企業内のすべての人とすべてのモノをつなぐインフラ、つまりネットワークが特に重要になります。

IT 部門のリーダーにこの変化を説明するため、シスコは企業ネットワークを刷新するための連載記事を公開してきました。最終回の今回は、分散型ワークフォースの接続、場所を選ばないユーザ アプリケーション エクスペリエンスの強化、スマート ハイブリッドワークスペースのサポートの方法についてご説明します。

分散型ワークフォースを支える

テクニカルパリティの利点は、会社と自宅を行き来するハイブリッドワーカーをサポートできることに加え、真に分散化したワークフォースを実現できることです。たとえば現場作業員が、オフィスで働く従業員と同じアプリケーションやデータにアクセスできる環境などを指します。

場所を問わず、全従業員が同僚と効率的にコラボレーションできる環境を実現するには、デジタルワークスペースが重要になります。

しかし、そうしたデジタルワークスペースを提供するには、IT 部門のリーダー誰もが直面する課題(連載の初回記事を参照)に対応できるネットワークインフラが欠かせません。あらゆる場所で迅速かつ簡単な接続を提供し、デバイスとビジネスデータを保護し、今日の複雑なネットワークをより効率的に管理できる必要があるからです。

働く場所を問わず高いアプリケーション エクスペリエンスを提供

テクニカルパリティは重要な最初のステップですが、 IDC 社によれば、さらに重要なのが「アクセスの枠を超えたエクスペリエンス パリティの提供popup_icon、つまり、どこにいても、同じ一貫したエクスペリエンスを全従業員に提供する」ことです。

これは特にアプリケーション関連分野で重要です。たとえばビジネスに不可欠なアプリケーションでは高い応答性を提供し、ビデオ会議などのリソースを消費するシステムでは帯域幅要件をサポートするなど、エンタープライズ ネットワークの最適化が欠かせません。

顧客向けアプリケーションでも同じことが言えます。たとえば Akamai 社の調査レポートによれば、Web ページの読み込みが 2 秒遅延するだけでバウンスレートが 103% 上昇popup_iconします。

今連載の 2 本目の記事でもご説明しましたが、ビジネス アプリケーションの分散化に加え、種類や場所が異なるクラウド間での相互接続は加速化しています。今の IT チームが必要としているのは、ユーザ / デバイス~アプリケーションの間、アプリケーション~アプリケーションの間、そして従来のプライベートネットワーク~インターネットの間でトラフィックをモニターし最適化できるツールです。

スマートなハイブリッドワークプレイスをサポート

ハイブリッドな働き方への移行は、オフィススペースに大きな影響を及ぼします。McKinsey 社の調査によると、大多数のエグゼクティブが、ハイブリッドワーカーの オフィス勤務時間は、パンデミック前の21〜80%になるとpopup_icon予想し、オフィススペースにはこれまで以上の柔軟性が求められています。フリーアドレスなどである程度の柔軟性は確保できますが、必要不可欠なのは、広範な高速ワイヤレスネットワークです。

職場が安全でなければ、従業員はオフィス勤務を再開できません。そのため、オフィス利用率の管理や安全性を監視するアプリケーションなどの、重要な新技術を搭載したスマートなオフィステクノロジーが必要です。

これはコストを削減するチャンスにもなります。ワークスペースがより柔軟になり、オフィス勤務の従業員数が減ることで、オフィスの面積を縮小できるかもしれません。スマートビルディングを導入すれば、占有率によって空調と照明を自動で最適化し、持続性と省エネを実現できます。

スマートオフィスの基盤は、オフィス全体をデバイスとセンサーで網羅する Internet of Things(IoT)テクノロジーです。これにより建物が「プログラマブル アプリケーション」になり、オフィス環境の各要素がコントロール可能になります。また柔軟性も向上し、オフィススペースを臨機応変に変更できます。

職場や自宅など場所を選ばないワークフォースの連携

IT チームのリーダーにとってハイブリッドワークのサポートは大きな課題です。そこで必要なのは、ネットワーク インフラを管理し、働く場所を問わず従業員同士を接続・保護する新しい機能です。

場所を選ばない接続の実現には、インフラストラクチャが以下を提供する必要があります。

  • ネットワークの可用性と管理性を強化し、あらゆる場所や種類のユーザやデバイス、アプリケーションに対応するソフトウェア定義型の接続
  • 管理を簡易化し、有線か無線か、オフィス勤務かテレワークかを問わずユーザに一貫したエクスペリエンスを提供する統合ポリシー
  • 高密度 Wi-Fi 6 とUniversal Power over Ethernet(UPOE+)などの高度な標準規格をサポートするデバイス。これにより、広範な高速ワイヤレス接続の提供に加え、到達が困難なデバイスや IoT センサーとの接続が可能になります。

 

働く場所を選ばないユーザとデバイスの保護

ハイブリッドワーカーやハイブリッド ワークスペースを保護するには、以下の特長を備えたエンタープライズ ネットワークが必要です。

  • 柔軟で多機能のセキュリティをクラウドで提供するセキュア アクセス サービスエッジ(SASE)機能。場所を問わずリモートユーザーとリモートデバイスを保護します。
  • 全社的な攻撃につながるデータ侵害のリスクを軽減するネットワーク セグメンテーション、一貫したポリシー、エンドポイント分析
  • 暗号化されたトラフィックも分析可能な、脅威の検出・封じ込めツール

 

ネットワーク管理の自動化

エンタープライズ ネットワークの制御、分析、自動化を IT チームに任せるには、以下のツールが必要です。

  • パブリックおよびプライベートネットワーク、データーセンター、複数のクラウド上でユーザ、デバイス、アプリケーションにエンドツーエンドの可視性を提供するツール
  • 異常な振る舞いに対する IT チームの迅速な対応と、ネットワークの動的な最適化を可能にする、詳細分析と推奨対応策を提供するツール
  • 人工知能と機械学習により AIOps にベストプラクティスを展開し、ネットワーク運営を自動化するツール

このような機能を導入する最善の方法は、ネットワークインフラに統合されたフルスタックアプローチを取り入れることです。これにより、エンタープライズ ネットワークで現在と将来のハイブリッドワーカーを接続し、連携を深めることができます。

 

企業ネットワークの再設計をシスコがどのように支援できるかについて詳しくは Cisco Catalyst フルスタックで、ネットワークをセキュアでアジャイルにをご覧ください。

 

Authors

Cisco Japan

シスコシステムズ合同会社

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