Cisco Talos はこのほど、Anker Eufy Homebase の脆弱性を 2 件発見しました。
Anker 社の Eufy Smarthome エコシステムと連携する Eufy Homebase 2 は、ビデオストレージとネットワーキング ゲートウェイの機能を兼ね備えています。クラウド接続デバイスである Eufy Homebase 2 に他の Eufy Smarthome デバイスを接続して、設定を調整することができます。すべての Eufy デバイスが接続可能です。
TALOS-2021-1369(CVE-2021-21940)は、Homebase の pushMuxer processRtspInfo 関数に存在するヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性です。攻撃者が悪意のあるパケットを送信して脆弱性をエクスプロイトすることで、ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こす可能性があります。
TALOS-2021-1370(CVE-2021-21941)は解放済みメモリ使用 (use-after-free)の脆弱性です。攻撃者がこの脆弱性を利用して、攻撃対象のデバイスでリモートコードを実行する可能性があります。先に挙げた脆弱性と同様に、エクスプロイトするには一連の悪意のあるパケットを送信する必要があります。
Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針に準拠して Anker 社と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。
影響を受ける製品(Anker Eufy Homebase 2 のバージョン 2.1.6.9h)をお使いであれば、できるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンの Homebase が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。
今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(58075 ~ 58080)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2021 年 10 月 12 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Vulnerabilities in Anker Eufy Homebase could lead to code execution, buffer overflows」の抄訳です。