Cisco Talos はこのほど、Mozilla Firefox に解放済みメモリ使用(use-after-free)の脆弱性を発見しました。
Firefox は、多くのオペレーティングシステムで広く使用されている Web ブラウザです。この脆弱性は、ストリームバッファリング機能の一部である、Firefox の nsBufferedStream コンポーネントに存在します。
TALOS-2021-1345(CVE-2021-29985)は、攻撃者がユーザを細工された悪意のある Web ページに誘導した場合にトリガーされる危険性があります。これにより競合状態となり、解放済みメモリ使用(use-after-free)やリモートコード実行につながる危険性があります。
Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針に準拠して Mozilla と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。
Mozilla Firefox バージョン 89.0.3 x64 からできるだけ早くアップデートすることをお勧めします。Talos では、このバージョンの Firefox が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる危険性があることをテストして確認済みです。
今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(57969、57970)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2021 年 08 月 10 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Code execution vulnerability in Mozilla Firefox」の抄訳です。