Cisco Talos はこのほど、EIP Stack Group OpENer のイーサネット/IP UDP ハンドラにおいてエクスプロイト可能な情報漏洩の脆弱性を発見しました。
OpENer は I/O アダプタデバイス用のイーサネット/IP スタックです。ODVA の仕様どおりに製品をイーサネット/IP 規格に準拠させるためのオブジェクトとサービスを含んでいます。
TALOS-2021-1234(CVE-2021-21777)は、ソフトウェアの境界外読み取りの脆弱性です。攻撃者が機密情報を取得する可能性があります。攻撃者が、この脆弱性をエクスプロイトしてサービス拒否を引き起こしたり、分散型サービス拒否攻撃を実行したりする可能性もあります。
Talos は、EIP Stack Group から 90 日以内に回答が得られなかったため、シスコの脆弱性開示方針に準拠して、この脆弱性の開示に踏み切りました。
影響を受ける製品(EIP Stack Group OpENer のバージョン 2.3 と開発コミット 8c73bf3)をできるだけ早く更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンの OpENer が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。
今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(7056)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
本稿は 2021 年 06 月 16 日に Talos Group のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: EIP Stack Group OpENer information disclosure vulnerability」の抄訳です。