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注目の脆弱性:Google Chrome のヒープベースのバッファオーバーフローによるコード実行

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Cisco Talos はこのほど、Google Chrome にエクスプロイト可能なヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性を発見しました。

Google Chrome はクロスプラットフォームの Web ブラウザです。Chromium は、ソフトウェア開発者がブラウザを構築するために使用するオープンソースのブラウザです。

TALOS-2021-1235popup_icon(CVE-2021-21160)は、Chrome の AudioDelay 機能に存在するバッファオーバーフローの脆弱性であり、攻撃者がリモートでコードを実行する可能性があります。攻撃者は、ユーザを騙して、細工された Chrome の HTML ページにアクセスさせる方法で、この脆弱性をエクスプロイトします。ヒープ操作によって攻撃者はこのヒープオーバーフローの脆弱性を完全に制御できるようになり、その結果、任意のコードが実行される可能性があります。

Cisco Talos はシスコの脆弱性開示方針popup_iconに準拠して Google と協力し、今回の脆弱性が解決されたこと、および影響を受けた利用者向けにアップデートが提供されていることを確認しています。

この脆弱性の影響を受ける Google Chrome バージョン 841401(89.0.4383.0、64 ビット)および 844161(90.0.4390.0、64 ビット)のユーザは、できるだけ早急に更新することをお勧めします。Talos では、このバージョンの Chrome が今回の脆弱性によってエクスプロイトされる可能性があることをテストして確認済みです。

今回の脆弱性のエクスプロイトは、SNORTⓇ ルール(57057、57058)で検出できます。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。

 

本稿は 2021 年 05 月 20 日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Heap-based buffer overflow in Google Chrome could lead to code executionpopup_icon」の抄訳です。

 

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