この記事は、「What’s new in Webex: March 2021」
(2021/3/2)の抄訳です。
Webex の新機能紹介へようこそ。この記事では、Webex に最近導入された新機能および、導入予定の機能を中心にご紹介します。
Webex に導入される拡張機能には、今年後半に導入が予定されているミーティングのリアルタイム翻訳機能のプレビュー版が含まれています。また、Webex Edge サービスを利用した Webex デバイス向けの新しいハイブリッド コール オプションと充実したエクスペリエンスを導入し、お客様のクラウドへの移行プロセスを支援します。
Webex アプリの詳細を含む、これらの機能の詳細やその他の情報については、以下のトピックをご覧ください。
【目次】
会議
主催者ミュート解除モード
Webex Meetings で誰の声が聞こえる状態にするかを、主催者ミュート解除モードで制御できます。若い学生など、参加者のミュートを主催者が直接解除できるようになりました。参加者は自分のミュートを解除できません。(Windows、Mac、iPhone、iPad、Android)
Webex Meetings での質疑応答サポート
トレーニングセッションやブリーフィングの実施時に、チャットウィンドウにある質問内容が失われないよう、質疑応答を調整する必要がありませんか?Webex Meetings では、ミーティングの参加者が [Q&A] パネルに入力した質問に対して、主催者や共同主催者が回答できるようになりました。
メッセージ
新しいファイルエクスペリエンス
ファイルエクスペリエンスが向上し、今まで以上に素早く簡単にファイルを操作できるようになりました。ファイルをチャットウィンドウへと簡単にドラッグアンドドロップできるほか、リスト表示とグリッド表示を切り替えることができます。品質と視覚的な表示について、その他の改善も施されています。(Windows、Mac、モバイル)
チームスペースを管理
主催者としてチームスペースを管理できます。主催するチームスペースに誰が参加できるかを制御し、既存の主催者オプションをそれらのチームスペースに追加し、主催中のスペースをチームに移動できるようになりました。(Windows、Mac、Android、iPhone、iPad)
9 桁のコードを入力してデバイスに接続
プロキシミティを利用できない状況では、9 文字のコードを使用してデバイスとペアリングできるようになりました。たとえば、ゲストネットワークにいる場合は 9 桁のコードをデバイスから取得して、Webex アプリのデバイスパネルに入力するだけで済みます。デバイスとのペアリングが完了すると、音声とビデオ、ワイヤレス画面共有、デバイス制御にデバイスを使用できます。(Windows、Mac、iPhone、iPad、Android)
電話
Webex では、ビジネスレベルのコール機能がクラウドから提供されます。新しい機能が毎月追加され、ユーザにとって最適なコールエクスペリエンスを得られます。
以下に、個々の新機能がどのコーリングサービスに適用されるのかを示します。お使いのコーリングサービスがご不明な場合は、「Webex | お持ちのコーリングサービスについて」をご覧ください。
Webex Calling を利用したハイブリッド電話
Webex では、構内 PBX からネイティブクラウドのコーリングサービスへのサイト単位またはユーザ単位のハイブリッドコール移行を可能にするとともに、ミーティング、メッセージング、コンタクトセンターの機能を備える包括的なコラボレーションスイートを提供します。
ダイヤルプランを一元化
- 高度なエンタープライズ ダイヤル プランを設定して、Webex Calling を通じたネットワーク内でのコールルーティングを最適化します。クラウドへの移行に向けたハイブリッド化の一環として、クラウドネイティブのユーザと構内 PBX ユーザの間でコールをルーティングするダイヤルプランを作成し(Cisco Unified Communications Manager またはサードパーティ製ソリューション)、電話を簡素化し、組織全体にわたる内線ダイヤルを可能にし
ます。
地理的な分散によって冗長化された企業トランク向けルーティングポリシー
- 地理的な分散によって冗長化された企業トランク向けルーティングポリシーを導入すると、管理者がトランクグループを使用して、企業サイト全体にわたって PSTN へのコールトラフィックを拡張し、規模の拡大と可用性の向上を実現できます。
Webex Calling(ICE)のコールメディア最適化
- Webex Calling の Webex アプリユーザ間のコールについて、メディアをオンプレミスに維持し、コールパフォーマンスを改善します。結果として、企業における帯域幅の使用率が低減され、遅延が縮小し、品質が向上します。追加のハードウェアや設定サポートは不要です。Webex Calling アーキテクチャと Webex アプリで ICE をサポートし、コールパフォーマンスを自動的に改善します。
Unified Communications Manager(UCM)を利用した Webex アプリ
通話を録音
管理者が通話録音機能を有効にした場合は、電話中、必要に応じてユーザが録音を開始、終了、一時停止、再開できるようになり(一時停止と再開は UCM Cloud を使用している場合のみ)、柔軟な運用と高度な制御が可能になります。通話を録音している場合、その録音は、ユーザが通話を別のデバイスに転送したり、別のアクティブな通話と合わせたり、電話会議を開始したりしても継続されます。他の機能と同様に、通話録音中は視覚的なインジケータライトが表示され、録音中であることがわかります。(Windows、Mac、iPhone、iPad、Android)
通話中プレゼンス
UCM コールについては、IP フォンと Webex アプリのオンフック、オフフック、サイレント(DND)を表すステータスが同期されます。Webex アプリでステータスをサイレント(DND)に設定すると、IP フォンも DND に設定されます。プレゼンスがこのように同期されることで、企業全体の通信可能な連絡先を漏れなく確認できます。このような構成とするには、管理者がUCM ノードをCloud-Connected UC にオンボードする作業をする必要があります。
シングルサインオン用に簡素化されたリダイレクト URI
UCM コールを使用している Webex アプリユーザは、簡素化されたサインオンオプションを活用できます。この更新により、ユーザは 1 回のログインで UCM と Webex アプリのコーリングサービスの両方を使用できるようになりました。シングルサインオンを目的として外部ブラウザにアクセスしているエンドユーザは、Webex アプリが UCM コールに登録された時点で、SSO リダイレクト URI を使用して Webex アプリを相互起動できます。このような構成にするには、MRA の使用をサポートするための Expressway X14 が必要です。
デバイス
Webex Edge for Devices:会議エクスペリエンス
Webex Edge for Devices を使用すると、ビデオデバイスでそのまま Webex の会議に参加できます。これは、双方向のホワイトボード、高度なミュート制御、顔認識と名前ラベル、ホスト制御をはじめとする Webex Meetings のクラウド専用機能をデバイス向けに拡張して、オンプレミス環境で利用できるようにしたものです。
没入感のある共有機能でプレゼンテーションの効果を最大限に引き出す
共有するコンテンツの前面に、発表者のコンピュータから発表者自身の画像を配置すると、プレゼンテーションの魅力が高まります。プレゼンテーションとビデオはどちらもコンテンツストリームで送信されるため、共有を停止するまでプレゼンテーションに集中できます。この機能を実行するには、Desk Pro のフローティング コンテンツ バーを使用します。
ミーティングでの 5×5 のグリッド表示
ミーティングの参加者全員が 1 つの画面に表示されます。新しい 5×5 のグリッドレイアウトは、Room シリーズ、Board シリーズ、Desk Pro で提供されます。スイッチ経由のミーティングにのみ対応します。
[すべてを許可(Admit All)] でミーティングを即座に開始
ミーティングを即座に開始できます。新たに導入された [すべてを許可(Admit All)] 機能を主催者または共同主催者が使用すると、ロビーで待機しているユーザ全員をボタン 1 つで一括許可できます。
背景雑音の除去と音声の拡張機能周囲の雑音が大きい環境であっても、快適にミーティングを進められます。Webex DX80 デバイスについても、背景雑音の除去と音声の拡張機能を使用できるようになりました。ノイズ除去の処理はデバイス上でローカルに実行されるため、Webex のミーティング、1 対 1 のコール、さらにはサードパーティ製品を利用したミーティングでも機能を使用できます。
各言語のフルキーボードレイアウト
デバイスのユーザインターフェイスで使用できるすべての言語について、キーボードレイアウトも追加されます。
レイアウトメニューの改善
使いやすいオプションから選択して、画面のレイアウトを設定できます。新たに導入され、よりモダンになったレイアウトメニューには、各デバイスのレイアウトに関する多彩なオプションが用意されています。
Cisco Webex Wireless Phone 840(日本では未販売)
Webex Wireless Phone 840 は、最前線に立つビジネスパーソンのための高耐久 Wi-Fi スマートフォンです。4 インチの Gorilla Glass タッチスクリーンを搭載し、IP65 準拠の防水性と防塵性を兼ね備えた堅牢な設計となっています。グリッド表示に対応した 8MP カメラ、5MP の前面カメラを使用して、その場で簡単に画像をキャプチャできます。交換可能なバッテリに加え、エンタープライズグレードの音声品質、アプリ統合、シスコのセキュリティによって、交代勤務でのやり取りも簡単になり、Cisco Unified Communications Manager(UCM)にはネイティブデバイスとして登録されます。詳細については、こちら(英語)をご覧ください。
コンタクトセンター
IMImobile 社の買収を完了
IMImobile 社の一連の製品およびソリューションが、シスコのサービスとしてのカスタマーエクスペリエンス(CXaaS)構想に加わります。詳細については、こちら(英語)をご覧ください。
Control Hub、セキュリティ、エッジサービス
管理者は、Webex Control Hub に用意されている管理、モニタリング、トラブルシューティング、分析、エッジサービス、ハイブリッドサービスで、すべてのコラボレーションリソースを一元的に取り扱うことができます。
Webex for Government が FedRAMP 認定を取得
Webex for Government が FedRAMP 認定を取得しました。政府機関のユーザが、新しい Webex を電話、会議、メッセージに活用できるようになります。詳細については、こちら(英語)をご覧ください。
Webex Control Hub の使用を開始する前に
Webex を初めて導入する場合は、Webex Control Hub のスタートアップガイドをご利用ください。Control Hub は、スコア判定のメカニズムを通じて、ベストプラクティスとなる設定、導入、パフォーマンス測定の手順を IT 管理者が活用するためのコーチ役として機能します。
レポートのスケジューリング機能
IT 管理者が、複数の月次レポートの実行を簡単に自動化できるようになりました。Webex Control Hub でレポートのスケジュールを設定して、継続的に自動実行できます。設定できる頻度は、1 日 1 回、週 1 回、または月 1 回です。
分析:Video Mesh
3 月に、使いやすい新レイアウトで Video Mesh のリアルタイム分析を利用できるようになります。これには、コンテキストフィルタリングと読み込み時間の短縮が含まれます。コールのオーバーフローに加え、コール参加時間、ミーティング使用状況を全体またはクライアントタイプ別で把握して、Webex Video Mesh でのパフォーマンスを最適化できます。
リアルタイム翻訳
Webex Meetings でのリアルタイム翻訳
3 月下旬に、英語から 100 種以上の言語への Webex によるリアルタイム翻訳の試用版の提供が開始されました。(すべての言語が翻訳対象となるわけではありません)。英語のネイティブスピーカーではない参加者や耳の不自由な参加者が、英語から 108 種の追加サポート言語(アフリカーンス語からズールー語まで)への字幕翻訳を選択できるようになります。リアルタイム翻訳は、発言の理解を促すとともに、インクルージョンを今まで以上に意識したミーティングを実現します。実りあるコラボレーションが言葉の壁に阻まれることは、もはやありません。実際の機能をぜひお試しください。(英語から日本語へのリアルタイム翻訳の実装は2021年後半を予定しています)
これらすべての機能と今後の Webex の更新の詳細については、Webex サービスの新機能の記事を参照してください。
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