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Cisco HyperFlex の新たなイノベーション:ソフトウェア単体バージョン、新しい Kubernetes、ストレージ、エッジソリューション


2020年11月25日


この記事は、Manish Agarwal によるブログ「New Cisco HyperFlex innovations: Software-only version, new Kubernetes, storage and edge solutionspopup_icon」(2020/11/9)の抄訳です。

現在、ハイブリッドクラウドへの移行の流れは着実かつ急速に進んでいます。IDC の予測popup_iconでは、世界中の企業の 90% 以上が 2021 年までにオンプレミス、専用プライベートクラウド、複数のパブリッククラウド、従来型プラットフォームを組み合わせてインフラスニーズに対応するようになると報告されています。また、2023 年までには、企業向けアプリケーションの約半数がコンテナ化されたハイブリッドクラウド環境に導入され、俊敏性がさらに高まり、よりスムーズな導入と管理が実現するとされています。

2020 年は、世界中で一斉にテレワークへの移行が進み、デジタルサービスが企業と顧客の間の主要なインターフェイスとなったことにより、多くの組織においてハイブリッドクラウドへの移行が一気に加速しました。また堅実な戦略と、俊敏性、インテリジェンス、将来性を備えた最新型のオンプレミスインフラを含むソリューションアーキテクチャの価値に注目が集まりました。

 

ビジネスに成果をもたらす

Cisco HyperFlex の戦略は、3 つの重要なコンセプトに基づいています。それぞれの概念は、常時稼働が求められるデジタルの世界でビジネスを成功させられるよう、IT 機能とのギャップを埋められるように考慮されています。

ビジネスと IT のギャップを埋める Cisco Hyper Flex

ビジネスと IT のギャップを埋める Cisco Hyper Flex

 

第一に、IT チームは、Cisco Intersight などのクラウド運用プラットフォームを導入する必要があります。そうすることで、アプリケーションとインフラをハイブリッドクラウド環境全体でインテリジェントに可視化でき、最適化とオーケストレーションを実現できるからです。Cisco Intersight を導入すれば、IT チームの制御ポイントが一元化され、高度に分散されたすべてのインフラリソースを一貫して自動化できます。しかもパフォーマンスとコストに影響を与えるアプリケーションとインフラの相互関係をリアルタイムに分析、可視化できます。

第二に、IT チームは、場所や規模にかかわらず、予測可能な方法であらゆるアプリケーションを安全に提供できなければなりません。その第一歩は最新のオンプレミスインフラを導入することです。クラウドのような俊敏性を確保しながら、アプリケーションを迅速に提供して、差別化されたデジタルサービスを顧客に提供できるようになります。

第三に、拡張性と適応性に優れたインフラを導入する必要があります。絶えず変化するビジネスニーズに適応できるプライベートクラウドを構築できるようになるからです。また、シスコのお客様は、ハイブリッドクラウド環境を水平および垂直方向にスケーリングしてアプリケーションの要件を満たすことにより、最新のデータセンターの利用だけでなく、最近注目を浴びているエッジ環境での利用にも対応できます。

お客様のビジネス成果の達成をサポートし、HyperFlex によるハイブリッド クラウド利用をさらに拡大するため、HyperFlex ポートフォリオを以下のような点で進化させ続けています。

HyperFlexソフトウェア単体バージョンを追加しお客様の選択肢を拡大

お客様に常に選択肢と柔軟性を提供することを重要視し、シスコ製品とテクノロジーパートナー製品の両方にまたがる幅広いオープンなエコシステムをサポートできるよう HyperFlex を設計してきました。そして今や HyperFlex アプライアンスには、ハードウェアとソフトウェアが緊密に統合されています。これによりシームレスなエクスペリエンスを提供しつつ、アプリケーションの種類や配置場所を問わず、パフォーマンスと拡張性を確保できます。

このたびシスコは、HyperFlex ポートフォリオのさらなる強化に向けて、ソフトウェア単体バージョンの HyperFlex を発表しました。新しい単体バージョンは、既存または新規の Cisco UCS サーバ、サードパーティサーバ、要件に対応する堅牢なホワイトボックスサーバを使用して柔軟に運用できるようになります。パブリッククラウド上でも運用できるため、データセンター、エッジ、クラウドの全体で一貫したエクスペリエンスを実現できます。今後、シスコは「Cisco Validated」プログラムを拡張して、サードパーティ製サーバでも Cisco HyperFlex のテストと検証を行う予定です。これにより、サーバプラットフォームをさらに柔軟に選択できるようになるうえ、お客様が安心して導入できるシスコ認定ソリューションを提供できようになると見込まれます。

シスコは今後もアプライアンス製品の提供と拡張を続けていきますが、ソフトウェア単体バージョンの導入により、お客様の選択肢と柔軟性はさらに広がることになります。ソフトウェア単体バージョンは 2021 年中に提供することを目指しており、これが実現すると、業界で最も包括的なハイパーコンバージド インフラ ポートフォリオに加わることになります。

 

まもなくリリース予定の HXDP 4.5 による Kubernetes、ストレージ、エッジ関連の新機能

  • クラウドネイティブ アプリケーション:HyperFlex Application Platform および Intersight Kubernetes Service は、本番運用グレードのクラウドネイティブ アプリケーション向けに使用できる統合型 Kubernetes プラットフォームとなります。この新しいプラットフォームに組み込まれているオープンソースツールのキュレーション機能、日常的なタスクの自動化機能、フルスタックのライフサイクル管理機能を利用することで、IT チームや DevOps チームは Kubernetes をさらに簡単に使用できるようになります。
  • コンテナストレージサービス:Kubernetes Container Storage Interface(CSI)との統合がより緊密になり、コンテナ化アプリケーション向けのストレージ機能がさらに強化されます。
  • iSCSI Internet Small Computer System Interface)のサポート:HX データプラットフォームのパフォーマンス、ストレージ効率、復元力を HX クラスタ外にも拡張利用できるようになります。iSCSI ターゲットが新たにサポートされるため、クラスタ内外のベアメタル、仮想化アプリケーション、またはコンテナ化アプリケーションで HXDP ストレージ機能を使用できるようになります。
  • 新たなエッジ コンピューティング ソリューション:HyperFlex Edge 240 および HyperFlex Edge 240 SD がサポートされ、お客様のエッジの選択肢が広がります。HX Edge 240 では、より多くのディスクと GPU がサポートされているため、エッジでの推論などのユースケースにも対応できます。HX Edge 240 SD は、省スペース設計のコンパクトなソリューションです。
  • データ保護とセキュリティの向上:ネイティブレプリケーション機能が新たに組み込まれ、複数のソースクラスタから同じ宛先クラスタにレプリケーションのコピーを保存できるようになります。また、セキュアブート機能とセキュアシェル機能も導入され、環境の信頼性とセキュリティがさらに強化されます。

 

HyperFlex: 現状を刷新して未来をシンプルに

HyperFlex は、オンプレミスのプライベートクラウド、パブリッククラウドサービス、エッジコンピューティング環境にまたがる最新のハイブリッドクラウド運用プラットフォームとしてデータセンターの刷新に貢献し続けています。今回シスコが提供する HyperFlex の新機能は、アプリケーション開発の加速、コンテナ化ストレージサービスとの統合の強化、新たなエッジソリューションの導入、セキュリティをさらに強化する自動化 Kubernetes サービスをキュレートして提供するように設計されています。

2020 年の Forrester WaveTM ハイパーコンバージド インフラストラクチャ分野popup_iconにおいてシスコがリーダーに選出されたことを大変光栄に思います。シスコは、ハイブリッドクラウド環境の最適化に必要なイノベーションをお客様に提供するというミッションを今後も積極的に進めていきます。

Cisco HyperFlex の詳細については、https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/hyperconverged-infrastructure/index.html をご覧ください。

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