Cisco Japan Blog

クラウド電子メールインフラの課題への対応

1 min read



この記事は、Security Business Group の Principal である Andrew Turner によるブログ「Addressing the Challenges of Cloud Email Infrastructurespopup_icon」(2020/6/17)の抄訳です。

 

この記事は、電子メールセキュリティ市場の未来をテーマにしたシリーズ投稿の第 3 回目です。前回popup_iconは、電子メールセキュリティの重要性とともに、オンプレミスとクラウドの電子メールインフラに絶えず潜む脅威について考察しました。今回は、これらの課題にどのように対処できるかについて検討します。

Gartner 社は電子メール市場に関する指針(2019 年版)popup_iconの中で、クラウド電子メール セキュリティ サプリメント(CESS)市場を「インバウンド、アウトバウンド、内部の検出機能と修復機能を階層化することによる電子メールセキュリティの戦略的アプローチ」と定義しています。電子メールセキュリティの強化を目指すこの戦略的アプローチは、従来の電子メールプロバイダーからクラウド電子メールプロバイダーへの移行が加速し、クラウド電子メールプロバイダーが「標準で提供する機能への不満」が Gartner 社の一部顧客から報告されている事実を踏まえて考案されたものです。

シスコは本日、クラウドにおけるこれらの戦略的課題を解決できるソリューションとして Cisco Mailbox Defense を発表しました。

Cisco Mailbox Defense は、Microsoft 365 メールボックスを管理できる CESS ソリューションです。このクラウドネイティブ ソリューションは、次の 3 つの基本原則に焦点を当てて設計されています。

Cisco Mailbox Defense 可視性、シンプルさ、統合を重視した、クラウドネイティブの電子メール セキュリティ プラットフォーム

Cisco Mailbox Defense

可視性:このシリーズでは、電子メールがお客様のビジネスにもたらすおそれがあるさまざまなリスクと潜在的な攻撃ベクトルについて検討してきました。Cloud Mailbox Defense の大きな特徴の 1 つは、これらのリスクを発見する上で極めて重要となる高度な可視性です。これでもう、新たな攻撃に関するニュース記事を目にしたときに、自社の環境も被害を受けていないか心配する必要がなくなります。社内外の電子メール送信先を確認して脅威を検索し、検出された脅威をトリアージすることで、こうしたリスクの疑いをかつてないほどすばやく解消できます。Cloud Mailbox Defense では、オープン API を活用して判定の詳細、添付文書、URL をすべて確認できます。また、これらの情報が Web スケール、Web スピードで提供されます。さらに、プライバシーに関する懸念にも対応できます。このアプローチでは、電子メールを外部のクラウドにコピーするのではなく、既存の Azure インフラストラクチャ内で検査を実行できるため、電子メールを安全な場所に集約できます。

シンプルさ:シンプルさはクラウドの要であり、Cloud Mailbox Defense の大きな特徴の一つでもあります。Cloud Mailbox Defense はクラウドネイティブのソリューションであるため、わずか 5 分でセットアップでき、すばやくビジネスを保護して、付加価値を提供できます。たった 5 と言うと聞き間違いのように思うかもしれませんが、実際にそれくらいシンプルなのです。また、シスコでは、ポリシーや修復機能についても、このシンプルなアプローチを採用してます。複雑でわかりにくい判定や修復アクションはもう不要です。Cloud Mailbox Defense のシンプルなウィザードを利用すれば、モード、分析オプション、修復方法を簡単に定義できます。また、クラウドネイティブ製品であるため、Web ブラウザから簡単にアクセスできます。

統合:業界トップレベルのシンプルさと可視性もさることながら、Cloud Mailbox Defense の最大の利点は強力なセキュリティ機能です。20 年にわたりシスコ製品が脅威との戦いを通じて培ってきた電子メール分野における経験に、Talos チームが提供する世界クラスの脅威インテリジェンスと専門知識を組み合わせることで、比類のないセキュリティ上の成果がもたらされます。Talos は世界最大規模の非政府系脅威調査機関であり、日夜、最新の脅威に関する情報収集に努めています。詳細については、Talos のブログをご覧ください。

ここで、Cisco Threat Response をすでにご利用のお客様向けに素晴らしいお知らせがあります。Threat Response の機能を利用するシスコの新しい SecureX プラットフォームが Cloud Mailbox Defense と統合されたことにより、シスコのセキュリティポートフォリオ全体を通じて調査の詳細度と可視性がさらに向上しました。

メールボックスの掌握

メールボックスの掌握

オンプレミスかクラウドかを問わず、Cloud Mailbox Defense を利用することで電子メールセキュリティの未来がどのようなものになるか、今後も引き続きご注目ください。また、トライアルpopup_iconウェイトリストに登録して、このメールボックス管理ソリューションをぜひお試しください。

Cloud Mailbox Defense の詳細については、概要資料(At-a-Glance)popup_iconGartner 社のニュースレターpopup_iconをご覧ください。

 

Authors

國分 直晃

コンサルティング システムズ エンジニア, CISSP

セキュリティ事業

コメントを書く