Cisco Japan Blog

AppDynamics が AWS Outposts Ready 認定を取得

1 min read



この記事は、Cisco AppDynamics のシステムエンジニア James Schneider によるブログ「AppDynamics Achieves AWS Outposts-Ready Designationpopup_icon(2020/9/16)の抄訳です。

 

AppDynamics はこのたび AWS Service Ready プログラムにおいて Outposts Ready 認定を新たに取得しました。この認定がお客様のビジネスにもたらすメリットをぜひご確認ください。

ハイブリッド クラウド インフラストラクチャは、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方の特長をうまく取り入れたいと考えるお客様に多くのメリットをもたらします。たとえば、プライベートクラウドのセキュリティにパブリッククラウドの処理能力と汎用性を組み合わせることで、データを完全にコントロールしながら、運用キャパシティを迅速かつ経済的に拡張できます。実際、Flexera 社が発表した「2020 State of the Cloud Report(2020 年のクラウドの状況)」popup_iconによると、今や 93% の企業がマルチクラウド戦略を採用し、87% の企業がハイブリッドクラウド戦略を採用しています。しかし、多くの企業は、クラウドベンダーやオンプレミスのインフラストラクチャ スタックごとに異なるツールと API を使用してアプリケーション ワークロードの自動化や最適化を行わなければならない状況に置かれています。

AWS Outpostspopup_iconは、クラウドと同じハードウェア インフラストラクチャ、サービス、API、管理、運用をオンプレミスで提供することにより、一貫したハイブリッド エクスペリエンスを実現します。他の多くのハイブリッドソリューションでは、複数の API を使用したり、ソフトウェアを手動で更新したり、サードパーティのハードウェアとサポートを購入したりする必要がありますが、AWS Outposts では、オンプレミス環境とクラウド環境の両方にわたり、一貫した方法で開発と IT 運用を行えます。

ハイブリッドクラウドにはさまざまなメリットがある一方で、アプリケーション環境は複雑で流動的であり、今後ますます複雑化していくと考えられます。また、ハイブリッド環境全体にわたってアプリケーションの依存関係が何重にも積み重なりつつあります。ハイブリッド環境のアプリケーションを適切に可視化して監視や最適化を行えないと、手が付けられない状況に陥る可能性があります。このような状態は、ハイブリッド環境全体で実行されているアプリケーションの状況を把握できなくなった場合に生じます。まさに、「測定できないものは監視も制御もできない」というわけです。

AWS は AWS Outposts Ready ソリューションのシームレスな統合と導入をサポートするために、AWS Outposts Ready プログラムpopup_iconを立ち上げ、AWS Outposts と統合されている製品を簡単に特定できるようにしました。これにより、お客様は新しいツールの評価に時間をかけることなく、AWS Outpost 環境と統合された製品の利用をすぐに開始できます。

2020年9月16日、AppDynamics は AWS Service Ready プログラムにおいて Outposts Ready 認定を取得しました。この認定は、シスコの AppDynamics が AWS Outposts 環境と適切に統合されていることを実証するものです。

「現在、多くの企業が、SaaS ベースのソリューションを利用してアプリケーション パフォーマンス モニタリング システムの刷新に取り組んでいます。AppDynamics が AWS Outposts Ready Program のメンバーに加わったことを大変喜ばしく思います。AppDynamics が提供するフルスタックの AWS 向けパフォーマンス モニタリング ソリューションを利用すれば、AWS Outposts、AWS リージョン、そしてお客様所有のハードウェア上で運用されているワークロードに関連したアプリケーションパフォーマンスのモニタリング、トラブルシューティング、最適化が可能になるため、ハイブリッド エクスペリエンスの一貫性を確保できます」

— Amazon Web Services 社 AWS Outposts ゼネラルマネージャー、Joshua Burgin 氏

AppDynamics は、アプリケーションスタック全体にわたってエンタープライズクラスの可視性を実現することにより、AWS パブリッククラウドと AWS Outposts で運用されている AWS ワークロードのモニタリングを可能にします。さらに、AppDynamics のエージェントが AI をベースとした認識エンジンを駆使し、AWS ハイブリッドクラウド全体にわたって数十億件のトランザクションを処理することによって、アプリケーショントポロジ、依存関係、ビジネスプロセスを自動的に検出、マッピングし、リアルタイムで可視化します。

また、AppDynamics が提供する詳細な情報により、お客様のインフラストラクチャが AWS ハイブリッドクラウド全体にわたってアプリケーションパフォーマンスを完全にサポートできているかどうかを確認できます。Amazon EC2 でレガシーワークロードを運用する場合や、Amazon EKS 内で最新のワークロードを実行する場合は、サーバインスタンス、データベース、ネットワークのパフォーマンスも可視化できます。

AppDynamics AD Financial EKS Cluster on Outposts

AppDynamics を利用すれば、1 つのプラットフォームで AWS ハイブリッドクラウド エコシステム全体を均一にサポートできるため、サイロ化された複数のツールがもたらすリスクと複雑さを最小限に抑えながら、開発チームと運用チームの間でシームレスなエクスペリエンスを実現でき、MTTR(平均修理時間)を短縮してイノベーションを促進することができます。

AppDynamics Applications Flow Map

AppDynamics は AWS Outposts Ready 認定を取得したことで、AWS Partner Network(APN)メンバーとして、AWS Outposts で徹底的にテストされた製品を提供していることが周知されました。AWS Outposts Ready 製品は、AWS のお客様向けに販売およびサポート提供が行われ、わかりやすい導入ガイドも用意されています。

AWS Outposts と統合された AppDynamics 製品は AWS Marketplacepopup_icon から購入可能です。AWS Service Ready パートナーの呼称は、AWS サービスと統合された製品の開発に成功した AWS パートナーのみに付与されるため、AWS のお客様は、これらのパートナーの製品を評価し、さまざまな複雑性のレベルで大規模に利用することができます。

詳細については、次のリンクをご覧ください。

 

James Schneider
James Schneider は 22 年以上の業界経験を有し、Java ソフトウェア エンジニアとして 20 年のキャリアと、プレセールス システムエンジニアとして 10 年のキャリアを重ねています。最近の 14 年間は、大規模な IT 部門に所属し、Web 2.0 テクノロジー、SOA、分散アーキテクチャ、ポータル、JEE/J2EE アプリケーションサーバ、セキュリティ、実稼働環境の導入・管理に関する経験を積んでいます。

 

Authors

内田 雅彦

カントリーマネージャー

シスコ アップダイナミクス

コメントを書く