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2020 年の米国総選挙で予期される事態:デマ攻撃の要素

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選挙のセキュリティを確保するのは極めて困難で複雑な課題です。選挙のセキュリティに関して Cisco Talos が実施してきた4 年間の調査も、その点を裏付けています。Talos は、選挙シリーズの最初のレポート『2020 年の米国総選挙で予期される事態popup_iconで、攻撃者の主要な地政学的目標とはいわゆる西側の民主主義に対する世界の信頼を弱めることであると述べました。

 

その手段の 1 つがデマ情報の拡散、つまりデマ攻撃です。

人類史と縁の深いデマ攻撃ですが、近年では地球規模の問題となり、各国の政府や社会が幅広い影響を受けています。攻撃者たちは選挙を歪めようと意気込んでいるため、デマ攻撃が選挙結果を大きく左右する可能性もあります。今日のデジタル社会では、インターネットさえあれば誰でもコンテンツを作成・編集して投稿できます。しかしコンテンツの正確性に関してはほとんど規制がないため、フィクションと事実を識別するのがますます困難になっています。つまり、現代のテクノロジーを利用すれば、世界中のあらゆる有権者にデマ情報をリアルタイムで配信できるのです。

Talos は、2020 年米大統領選に先立ち、選挙のセキュリティ状況に関する継続調査の一環として、『政治的デマ情報キャンペーンの構成要素』popup_iconと題する調査レポートを最近発表しました。今回のレポートは、前回の内容を踏襲したうえで、複雑なデマ攻撃を支えるインフラに焦点を当てています。また、デマ攻撃を起こす犯人の種類、デマ攻撃の組織と実施に使用されるツールと戦術、一般的な SNS でデマの発覚を逃れるために使われる手口などについても説明しています。さらに、読者の皆様が今後の課題に対する理解を深められるよう、攻撃者の行動と将来の脅威ランドスケープについても検討しています。

レポート全文はこちらpopup_iconからダウンロードできます。選挙シリーズの次回レポートでは、デマ情報の拡散の背後にある心理と、拡散に荷担しないための防止策について説明します。

 

本稿は 2020 年 8 月 26 日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「What to expect when you’re electing: The building blocks of disinformation campaignspopup_icon」の抄訳です。

 

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