ThousandEyes 社の買収に伴うシスコの今後の計画：パブリックインターネットのモニタリング機能を拡張し、今日のデジタルビジネスの中核となるすべてのアプリケーションをサポート
1 min read
この記事は、AppDynamics のジェネラルマネージャー Danny Winokur によるブログ「Our Plans with ThousandEyes: Expanding Monitoring Across the Public Internet for All Applications at the Heart of Today’s Digital Businesses」
（2020/6/1）の抄訳です。
シスコは ThousandEyes 社を買収する意向を発表しました。これは、IT の中枢神経系（CNS）を提供するというビジョンの達成に向けての、大きなマイルストーンとなります。
シスコは ThousandEyes 社を買収する意向を発表しました。これは、IT の中枢神経系（CNS）を提供するというビジョンの達成に向けての、大きなマイルストーンとなります。シスコは、広汎な可視性、深いインサイト、自動化されたアクションを提供することで、ビジネスの運営に欠かせないすべてのアプリケーションの管理と最適化を支援することに全力で取り組んでいます。ThousandEyes のクラス最高水準のネットワーク インテリジェンスによって、業界をリードするアプリケーション モニタリング ソリューションを展開できるのが楽しみでなりません。お手元のアプリケーションからパブリックインターネットを通じて、顧客や従業員に提供されるデジタルエクスペリエンスを明確に把握できるようになるのです。
ハイブリッド環境やマルチクラウド環境のコンポーネントが分散して組み合わされている現在のアプリケーション環境はすでに極めて複雑で、急速に変化し続けています。AppDynamics は、こうしたコンポーネントをすでにすべてモニタリングしています。モニタリング対象は、サーバレス、コンテナ/Kubernetes、IaaS モニタリングサポート（CloudWatch など）といった最新のクラウドテクノロジーから、メインフレーム、IIB、SAP など、多くのアーキテクチャで現在も重要な役割を果たしている従来のテクノロジーまで、あらゆるコンポーネントにわたります。
アプリケーション コンポーネントにはそれぞれ、パブリッククラウド環境とオンプレミス環境の両方にまたがって階層化された依存関係のスタックがあります。こうしたアプリケーション コンポーネントは、高度なプライベートネットワークとパブリックインターネットを通じて相互に接続し、エンドユーザともつながっています。テレワークの爆発的な増加に伴い、よりいっそう加速する今日のデジタルエクスペリエンスの世界で勝ち残るためには、アプリケーションやインフラストラクチャのパフォーマンスだけでなく、アプリケーション コンポーネントやエンドユーザを接続するすべてのネットワークを含め、環境全体を包括的に見渡せるようにならなければなりません。AppDynamics と ThousandEyes を組み合わせれば、ユーザエクスペリエンスと実際のビジネス成果を包括的に可視化することができます。チームで情報を共有することで、サイロ化の解消、コラボレーション、デジタルビジネスの急速な需要への対応が容易になります。
これこそが、中枢神経系に対するシスコのビジョンです。シスコはすでに、クラウドネイティブ アプリケーションとデータセンター アーキテクチャ上で実行されるアプリケーションの両方を対象として、詳細なフルスタックモニタリングを提供しています。その中には、シスコの Intersight インフラストラクチャ管理プラットフォームや ACI ネットワーキング ファブリックとの統合も含まれます。
ThousandEyes 社の買収によりシスコの機能はさらに強化され、パブリックインターネット全体を詳細に可視化できるようになります。こうした可視性は、シームレスな顧客アクセスの提供にも、クラウドとオンプレミスのアプリケーション コンポーネント（SD-WAN オーバーレイなど）の相互接続にも不可欠です。また、従業員の生産性向上に不可欠なクラウドホスト型のカスタムおよび既製の SaaS アプリケーションを、いっそう包括的にモニタリングできるようになります。アプリケーションチームとネットワークチームは、問題を迅速に解決して顧客と従業員の両方のアプリケーション エクスペリエンスを最適化できるようになります。
買収完了後すぐに、AppDynamics で ThousandEyes の機能が利用可能になる予定です。顧客のワークフローをシンプル化し、ビジネス成果を向上させる統合を追求するのが今から楽しみです。買収完了後、統合されたサービスとロードマップを発表できることを心待ちにしています。
Authors