不平等を是正するために大切なことは、手段の大小ではなく、行動を起こすことです。そこで Cisco Talos では、小さな変化ではありますが、「ブラックリスト」と「ホワイトリスト」という用語の使用を廃止します。今後はそれぞれ「ブロックリスト(または禁止リスト)」と「許可リスト」に置き換えます。いずれもセキュリティ業界では一般な用語ですが、「ホワイト(白)」を肯定的に、「ブラック(黒)」を否定的な意味として安易に使うことを避ける狙いがあります。
シスコの チャック・ロビンズ CEO は、サイバーセキュリティを含めたあらゆる分野で力を尽くして人種差別や不平等と闘うと明言しています。同時に、人種間の差別や不平等の根絶を目指して尽力する NAACP Legal Defense Fund(全米黒人地位向上協会)、Equal Justice Initiative(公正な裁きのイニシアチブ)、および Color of Change といった複数の組織にシスコから 500 万米ドルを寄付することも発表しました。Talos では、こうした CEO の声明に同調すると共に、世界各地で広がっている「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動を明確に支持しています。
ブログ記事やソーシャルメディアでの投稿では、今後数週間以内に用語が完全に切り替わる予定です。ただし過去の文献の引用なども多数あるため、全体で切り替わるにはしばらくお待ちいただく必要があります。
本稿は 2020 年 6 月 23 日に Talos Group のブログに投稿された「Cisco Talos replacing all mentions of ‘blacklist,’ ‘whitelist’」の抄訳です。
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