Cisco Talos は最近、Intel RAID Web Console 3 の Web API 機能に、サービス拒否の脆弱性を 2 件発見しました。Raid Web Console は、コントローラやストレージエキスパンダなどの Intel 製 RAID 製品で一部機能を設定できる、Web ベースのアプリケーションです。コンソールでは製品の監視、メンテナンス、トラブルシューティングができます。攻撃者は、悪意のある POST リクエストを API に送信することで、これら 2 件のバグをエクスプロイトできる可能性があります。
Cisco Talos は情報開示方針に従って Intel 社と協力し、今回の脆弱性が解決済みであり、影響を受けた利用者向けにアップデートが利用可能であることを確認しています。
脆弱性の詳細
Intel Raid Web Console 3 のサーバ追加機能で確認された、サービス拒否の脆弱性(TALOS-2019-0894 / CVE-2019-8688)
Web Console 3 の Web API 機能には、リモートでサービス妨害を引き起こされる、エクスプロイト可能な脆弱性が存在します。細工された要求により、Intel Raid Web Console サーバでヌルポインタの逆参照を引き起こされ、ユーザが LSA .exe を再起動するまでサービス拒否状態が続く危険性があります。リモートの認証されていない攻撃者は、POST リクエストを送信することで、この脆弱性をトリガーできる可能性があります。
詳細は、こちらからアドバイザリ全文をお読みください。
Intel Raid Web Console 3 の DISCOVERY エンドポイントで確認されたサービス拒否の脆弱性(TALOS-2019-0914 / CVE-2020-8688)
Intel Raid Web Console 3 の Web API 機能には、エクスプロイト可能なサービス拒否の脆弱性が存在します。細工された要求により LSA .exe サービスが終了し、サービス妨害が起きる可能性があります。リモートの認証されていない攻撃者は、悪意のある POST リクエストを送信することで、この脆弱性をトリガーできる可能性があります。
詳細は、こちらからアドバイザリ全文をお読みください。
脆弱性が確認されたバージョン
Talos の研究者は、Intel RAID Web Console 3(バージョン 007.009.011.000)が上記の脆弱性の影響を受けることをテスト、確認済みです。
カバレッジ
脆弱性のエクスプロイトは、以下の SNORTⓇ ルールにより検出可能です。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。
Snort ルール:51684、51652
本稿は 2020年3月24日に Talos Group のブログに投稿された「 Vulnerability Spotlight: Intel Raid Web Console 3 denial-of-service bugs」の抄訳です。