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Experience Journey Map で Web/モバイルビジネスアプリのユーザプロセスを可視化

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この記事は、AppDynamics の EUM ソリューション製品担当ディレクターである Abelardo Gonzalez によるブログ「Experience Journey Map Spotlights the User Journey in Web and Mobile Business Applicationspopup_icon(2020/1/28)の抄訳です。

 


サマリー

AppDynamics の Experience Journey Map は、デジタルファースト ビジネスにおいて顧客のプロセスをエンドツーエンドで可視化できないという大きな課題に対処します。


シスコは、Cisco Live 2020, Barcelona popup_icon で Experience Journey Map を発表しました。Experience Journey Map は AppDynamics の強力な新機能で、ビジネスアプリケーションにおいて利用頻度の高い Web アプリケーションやモバイルアプリのパフォーマンスを可視化します。これは、カスタマーエクスペリエンスの各ステップでアプリケーションのパフォーマンスを詳細に把握するために役立ちます。

Experience Journey Map(現在ベータ版)は、お客様の Web/モバイルアプリのユーザエクスペリエンスを包括的に視覚化する、業界初の機能です。この革新的な機能により、検出しにくいボトルネックが明らかになり、お客様のビジネスにおけるデジタルプロセスをプロアクティブに管理し、ユーザエクスペリエンスのパフォーマンスを常に高い状態に維持できます。シスコの高度なワークロード管理ツールと統合することで、リソースが要因となるボトルネックの発生を未然に防止できます。

そのことが非常に重要なのは、デジタルエクスペリエンスが私達の生活に不可欠になっているだけでなく、企業ブランドにも大きく影響するからです。AppDynamics App Attention Index で 7,000 人を超える消費者を調査したところ、回答者の約 84% がデジタルサービスで何らかの問題を経験したと答えるなど、顧客が求める高品質のデジタルエクスペリエンスの提供は道半ばであることが判明しています。ユーザエクスペリエンスは、今やデジタルファーストであり、世界トップクラスのデジタルエクスペリエンスを提供できないブランドは、競合に劣後する恐れがあります。

Experience Journey Map でかつてないインサイトを提供

Experience Journey Map を利用することで、AppDynamics のユーザは大きなメリットを得られます。競合他社のアプリケーション パフォーマンス管理(APM)ソリューションには、アプリケーションのオーナーと IT 運用チームがユーザパターンの変化を視覚的に分析するような機能がなく、そのような変化がどこで発生し、何が原因かを把握することが困難です。そのため多くの場合、複数のチームが異なるツールを利用して多くのデータストリームをトラッキングし、そのすべての結果をつなぎ合わせることになります。このようなアプローチでは、IT 運用チームとアプリのオーナーが問題解決やアプリケーション投資に優先順位を付けることは難しく、その結果、優先度の高い問題の解決が遅くなります。Experience Journey Map は、高度なデータ サイエンス アルゴリズムを利用して継続的に更新し、自己学習機能によってユーザプロセスパターンの変化を検出します。

すべてのアプリケーション エクスペリエンスを可視化

Experience Journey Map(ExJM)は、1 つのアプリケーションに対するすべての Web/モバイルセッションを集約し、最もトラフィックの多いパスと各ステップのユーザエクスペリエンスをマッピングして表示します。ExJM によってアプリケーション エクスペリエンス全体を可視化できるため、アプリケーションのオーナー、IT 運用チーム、開発者は、顧客プロセスが滞っている箇所や、最も多くのユーザにメリットをもたらすために最適化すべきエリアを特定できます。

Experience Journey Map の主な利点

アプリケーションのオーナーにとってのメリット:

  • アプリケーション エクスペリエンスをリアルタイムで表示できるため、リソースへの投資を管理して優先順位を付け、投資効果を最大化できます。
  • アプリケーションの最も重要な領域を特定することで、運用チームと開発者の協同作業が容易になり、モニタリングではわからないポイントを事前に認識できます。

IT 運用チームにとってのメリット:

  • 影響を受けるユーザ数に基づいて、パフォーマンスインシデントに適切な優先順位を設定できます。
  • カスタマーエクスペリエンスのボトルネックを特定し、トラフィックの増加に応じて容易に追加のリソースを展開できます。

開発者にとってのメリット:

  • Web ページやモバイルアプリのエラーをはじめ、エラーが発生しやすい顧客プロセス内のステップを特定することで、迅速に解決できます。
  • アプリケーションのオーナーと協同でアプリの領域を最適化し、ユーザエクスペリエンスを大幅に向上させることができます。

Experience Journey Map の仕組み

アプリケーションのオーナーは、Experience Journey Map を利用することでユーザ操作のパフォーマンスを把握し、問題領域を特定して根本原因を簡単に判断できるようになります。また、AppDynamics のユーザは、顧客がブラウザやモバイルデバイスを利用してアプリケーションをどのように操作しているか、およびアプリケーションのパフォーマンスによって操作にどのような影響があるかを詳細に把握できます。

アプリケーションのオーナーが、サポートチームや顧客からのフィードバックだけを頼りにアプリケーションのボトルネックを探そうとする場合、適切な意思決定を行うために必要となるデータ主導型のインサイトをリアルタイムに取得することができません。Experience Journey Map では、エンドツーエンドのユーザプロセスを可視化することで、アプリケーションのオーナーが、最適化すべきアプリケーションの課題をすばやく特定できるようになります。競合他社の APM 製品では、どこにリソースを投資すれば、ユーザのコンバージョン率や満足度に対する ROI を最大化できるかを判断することは困難です。

 

アプリケーションのオーナーは、Experience Journey Map のデータを活用することで、どこに開発リソースを投資すればアプリケーションを最適化し、最大数のユーザにメリットをもたらすことができるかを容易に判断できます。業界をリードする Business iQ のような AppDynamics のツールと併せて利用すれば、アプリケーションのボトルネックをすぐに特定し、製品を最適化した前後の影響を確認できます。

Business iQ(BiQ)は、ビジネスパフォーマンス、テクノロジーパフォーマンス、ユーザエクスペリエンスに関するデータを統合し、相互に関連付けて表示します。そのため、アプリケーションのパフォーマンスがお客様の顧客やビジネスにどのように影響するかを把握できます。BiQ を利用すれば、すべてのトランザクション、顧客セグメント、コードのリリース、ビジネスサービス全体を考慮した分析情報が得られます。Experience Journey Map と Business iQ が連携することで、業界トップクラスの自己学習型ソリューションを利用し、ユーザプロセスの新たなパターンを検出することができます。

今すぐベータ版プログラムに登録 popup_iconして、AppDynamics SaaS コントローラから Experience Journey Map をご利用ください。

Authors

三村 啓

Sr. Sales Engineer

APPDYNAMICS

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