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Cisco Data Center Network Assurance and Insights を使用した Day 2 オペレーションの変革

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この記事は、Cisco Nexus & ACI プロダクト担当のバイスプレジデント プロダクトマネージャーである Thomas Scheibe によるブログ「Transforming Day-2 Operations with Cisco Data Center Network Assurance and Insights」(2020/1/21)の抄訳です。

 

データセンターの運用上の課題はかつてないほど大きくなっています。一方で好機もかつてないほど大きくなっています。現在、データ主導型の企業(つまり、ほとんどの企業)では、競争力を維持するための急速な変化が起こっています。かつてないほど多くのアプリケーションが存在し、これまでとは異なるタイプのユーザーやマシンでアプリケーションが使用されています。また、ビジネス インフラストラクチャの形も変化していて、エッジ、クラウドベースのストレージ、コンピューティングリソースのおかげで、データ「センター」が中央集約的ではなくなってきています。

これらの変化に適応することが、IT 部門にとってのチャンスとなります。上手に適応することにより、IT がビジネスの戦略的パートナーとなります。柔軟にビジネスに対応できるということは、戦略立案者がシスコのコアテクノロジを使用した計画に自信を持つことができ、これにより IT リーダーがビジネスの拡大をサポートできます。

しかし、IT 担当者がこのレベルのサービスを提供するには、データセンターの役割は何か、どのように使用されているか、需要にどのように対応しているか、そして最も重要な点として、新しいビジネスプロセスによって生じる新たな負荷にどのように対応する予定か、という点について深く理解することが欠かせません。

インテントベースのネットワーキングにより、ネットワークオペレータは、後追いで作業をこなすのではなく、先のことを前もって考えておくことができます。

こうした能力のほとんどは、現在 Day 2 オペレーションと呼ばれることが多いネットワーク運用の一部となっています(ちなみに、Day 0 は設計と調達、Day 1 はインストール、プロビジョニング、セグメント化、つまり実行させるという段階です)。

Day 2 オペレーションをお客様が簡単に実行できるように、シスコは新しいネットワークインサイト機能を含む、Data Center Network Assurance and Insights スイートを拡大中です。スタンドアローンベースか ACI ベースかにかかわらず、既存のシスコデータセンターのインストールに関するソフトウェア分析機能のポートフォリオでは、最初にデータセンターのすべてのコンポーネントを分析しビジネスの目的を確定します。次に信頼性を保証します。そして最後にパフォーマンスの問題を発生前に特定します。

これらの新しい機能により、IT 運用の担当者は作業をより簡単に行えるようになり、その過程でデータセンターとビジネスそのものの価値を向上できます。インテントベース ネットワーキングをお客様に提供することが私たちの目標の 1 つです。これにより、お客様はインストールで何を実現したいかについて考えることに多くの時間を費やし、その方法について考える時間を短縮できます。

 

最新のツール

ネットワークを円滑に実行し続けるために、Network Insights にサービスの信頼性に関する機能を追加しています。新機能では、ファブリック内のそれぞれのシスコスイッチから幅広いシステムレベルのデータを収集し、アプリケーションに影響を与える前に異常を検出し、ネットワークサービスの整合性に影響を与える前に問題をオペレータに通知します。Network Insights では、ファブリック全体でデバイス向けの事前対応型アップグレードのアドバイスを提供することもできます。

問題が発生した場合、シスコのインテリジェント分析機能によって、ファブリック内のデバイスからのリアルタイムのフローテレメトリを使用して根本原因が特定されます。この機能により、アプリケーションパターン、遅延データ、パケットドロップなどのメトリックが監視され、インフラストラクチャのステータスと実際のネットワークトラフィック間の高速な関連付けが可能になります。

さらにアシュアランス機能も追加しています。新しい変更の検証機能により、オペレータはファブリックに実装するにモデリングすることで、変更による影響を把握できます。

これらすべての新機能とともに、Day 2 オペレーションを事後対応型から事前対応型に変更するための、ACI と NX-OS で動作する共通のソリューションを提供します。

インテリジェント分析

インテリジェント分析は、ポリシーのドロップイベントを特定し、フローとテナントのコンテキストに関連付けます。

IDC Research 社 副社長 Brad Casemore 氏は、このミッションの価値を理解しており、次のように述べています。

「デジタル トランスフォーメーションの必要性の高まりのため、IT 企業は、戦略的なビジネス目標に適合させ、ビジネス上の成果を迅速に提供するという、かつてないプレッシャーを受けています。その結果、ネットワーク運用では、自動化を使用してサービスを迅速に提供し、運用の俊敏性を向上させるためにリアルタイムのインテリジェンスを提供し、問題のトラブルシューティングと修復に必要な時間を短縮し、予想外の機能停止を防止するための機能を備える必要があります。Cisco Network Assurance and Insights では、変更による影響の予測、包括的なテレメトリとデータの相関性によるファブリックの詳細の可視化、オペレーションズチームによる問題の迅速な修復と競合他社より優位に立つために必要とされるビジネス変革を提供できるようにすることによって、このニーズに対応します」

 

新しいツールのスイートをぜひご利用ください。新機能の詳細については、データセンター向け Cisco Network Insights サイトをご覧ください。また、2020 年 1 月 29 日に開催される Cisco Live Barcelona に参加する方は、私のイノベーショントーク、デジタル トランスフォーメーション:アプリケーションの導入、インフラストラクチャの自動化、アシュアランスにご参加ください。

Authors

石田 浩之

執行役員

グローバル エンタープライズ事業統括

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