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外出先でのデータセンターの可視化を実現する Cisco Intersight モバイルアプリをリリース


2019年12月16日



この記事は、シスコのデータセンターアーキテクトであるBradley TerEickによるブログ「Introducing the Cisco Intersight Mobile App for Data Center Visibility on the Go」(2019/10/17)の抄訳です。

 

多くのお客様に Cisco Intersight をご利用いただいていることを受けて、Management-as-a-Service(MaaS)プラットフォームをより便利にすべく、シスコは Cisco Intersight モバイルアプリをリリースしました。Intersight モバイルアプリでは、Intersight で管理するシステムをこれまでになく直感的に可視化できます。どこからでも、あらゆるデバイスで、データセンターの現状を把握できるのが特徴です。

Intersight モバイルアプリは本日から iOS と Android 向けに提供が開始されます。

 

 

新しいアプリでは、Intersight で管理する UCS / HyperFlex 環境の正常性とインベントリの詳細情報を、外出先からでも確認できます。管理対象システムの正常性がアラーム水準まで低下した場合、詳細情報がアプリに表示されます。また [リクエスト(Requests)] ダッシュボードでは、Intersight で開始されたリクエストの全体的なステータスを監視できます。新しいアプリの例をいくつかのスクリーンショットを交えて簡単にご紹介します。オフィスの外からでもデータセンターを簡単に監視できる様子をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

アプリの仕組み

Intersight OpenAPI は REST ベースのプログラマブル インターフェイスです。この API を介して、既存のコンピューティング環境が反映された Intersight 管理情報モデルにアクセスできます。アプリも API を通じてIntersight 管理情報モデルをリクエストし、UCS サーバ、HyperFlex クラスタ、ファブリック インターコネクトの現状について詳細な情報を取得します。これらの詳細情報は、わかりやすくアプリに表示されます。
環境下にあるサーバ、HyperFlex クラスタ、ファブリック インターコネクトの状況を、それぞれの専用ダッシュボードから一目で確認できます。各ダッシュボードには、正常性、インベントリ、モデル、およびアラームの概要が表示されます。

 

 

 

 

サーバの稼働状況の確認

このダッシュボードの [サーバ(Servers)] タブでは、54 のシステムが正常で、1 つのシステムが深刻な状態にあることがわかります。深刻なシステムは、赤色の [深刻(Critical)] ホットリンクをタップするだけで調査できます。ホットリンクをタップすると、問題のサーバ(C220)を一覧で確認して選択できます。

 

 

 

 

 

 

 

右のシナリオでは、サーバ 1 のファン 1 に問題が発生していることを示すアラームがアプリに表示されています。この情報を確認したうえでアプリからLocator LED を有効にすれば、現場の技術者が Locator LED の点灯箇所を理解して問題に対処できます。
 

 

 

外出先から HyperFlex ストレージの容量を確認

[HyperFlexクラスター(HyperFlex Clusters)] タブの下部にある HyperFlex の [ストレージ利用率が高いトップ 5(Top 5 Storage Utilization)] サマリーでは、「HX-SJC-01」に容量の警告が表示されています。HX-SJC-01 の HyperFlex クラスタに関する詳細情報によると、110.6 TB のうち 61.8% が使用済みです。HX-SJC-01 には今後も要注意だと判断できます。

 

 

 

 

 

 


Intersight アプリでは、Intersight を通じて開始されたリクエストの進行状況を監視することもできます。たとえば、前日に C240 サーバのいずれかで OS のインストールが始まった場合、インストールの完了状態やインストール方法を確認できます。スクリーンショットでは、タスクがすでに完了し、所要時間はわずか 38 分であったことが示されています。

 

 

 

 

 

 

 

ここでは、現在設定しているアラームの一覧を示します。さまざまな重大度レベルの問題がいくつか検出されています。重大度が可視化されることで、インフラ管理で優先すべき問題を決め、プロアクティブに対応できるようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現行バージョンの Intersight モバイルアプリにより、次のことが可能になります。ただしアプリは今後も機能が追加される予定です。

  • 外出先から、正常性およびインベントリの詳細情報を取得できる
  • HyperFlex の容量を詳しく確認できる
  • Intersight からのリクエストのステータスを把握し、監視できる

 

次回の記事では、Cisco Intersight で最近リリースされた Intelligent Advisories についてご説明する予定です。Intelligent Advisories は、重大な脆弱性、PSIRT、およびフィールド通知が管理対象デバイスに及ぼす可能性のある影響を特定するのに役立ちます。Intelligent Advisories などの機能は、間もなくモバイルアプリにも追加される予定です。

 

今すぐご利用ください

Intersight モバイルアプリを今すぐインストールすることで、データセンター インフラストラクチャをどこからでも簡単に管理できる便利さをご体験いただけます。今すぐアプリをダウンロードしてお試しください。

 

 

 

Intersight モバイルアプリの実際の画面については、次のビデオをご覧ください。

 

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