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注目の脆弱性:Intel IGC64 グラフィックスドライバに存在するサービス妨害の脆弱性


2019年11月27日


Intel 社の IGC64.dll グラフィックスドライバには、サービス妨害の脆弱性が存在します。攻撃者は、このグラフィックスドライバが VMware のゲスト オペレーティング システム内で動作している場合、不正な形式のピクセルシェーダを提供することで、このバグをエクスプロイトできます。この種の攻撃を VMware のゲストユーザモードから開始すると、ドライバでの境界外の読み取りによって、サービス妨害攻撃を引き起こすことができます。

Cisco Talos は情報開示方針に従って Intel 社と協力し、今回の脆弱性が解決済みであり、影響を受けた利用者向けにアップデートpopup_iconが利用可能であることを確認しています。

脆弱性の詳細

Intel IGC64.DLL シェーダの機能 DCL_INDEXABLE_TEMP のサービス妨害の脆弱性(TALOS-2019-0845/CVE-2019-14574

Intel 社製 IGC64.DLL グラフィックスドライバのバージョン 26.20.100.6709 および 26.20.100.6861 には、エクスプロイト可能なメモリ破損の脆弱性が存在します。細工されたピクセルシェーダにより、境界外のメモリ読み取りを引き起こされる可能性があります。この脆弱性は、細工されたシェーダファイルにより VMware ゲスト側からエクスプロイト可能です。脆弱性の影響を受けるのは VMware ホストです。

詳細は、こちらpopup_iconからアドバイザリ全文をお読みください。

脆弱性が確認されたバージョン

Talos は、Intel グラフィックス アクセラレータ用の Intel グラフィックス シェーダ コンパイラのバージョン 26.20.100.6709 および 26.20.100.6861 をテストし、ユーザが 64 ビット版 Windows 10 をゲスト VM として VMware Workstation 15(15.0.4 ビルド 12990004)を使用している場合に、この脆弱性の影響を受けることを確認しました。

カバレッジ

脆弱性のエクスプロイトは、以下の SNORTⓇ ルールにより検出可能です。今後、脆弱性に関する新たな情報が追加されるまでの間は、ルールが追加されたり、現行のルールが変更されたりする場合がありますのでご注意ください。最新のルールの詳細については、Firepower Management Center または Snort.org を参照してください。

Snort ルール:50295、50296

本稿は 2019年11月13日に Talos Grouppopup_icon のブログに投稿された「Vulnerability Spotlight: Denial-of-service vulnerability in Intel IGC64 graphics driverpopup_icon」の抄訳です。

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