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2019年、ビデオ会議 最新技術 その1 カメラ機能編

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2019年、会議は遠隔からの参加者を考慮しなくては、さまざまな働き方に対応できなくなってきています。みなさんの会議環境は、PC 同士の遠隔会議はもちろんのこと、会議室同士、あるいは会議室で開催されている会議への PC からの参加に配慮できていますでしょうか?シスコのビデオ会議製品の最新機能解説の第 2 回はカメラ機能編となります。製品の全体像は前回の投稿をご参照ください。

Cisco Webex Room シリーズに代表される最新のビデオ会議製品では、遠隔の相手に対して自然な会話を演出するため、各種機能が搭載されています。以前のビデオ会議では、「カメラを話し手に合わせて操作する人」が必要でしたが、現在のビデオ会議にはまるでテレビ局のカメラマンのような操作を自動で行います。これらの技術を「インテリジェント フレーミング」と呼び、シスコの最新の会議室向けビデオ会議端末には標準機能として備わっています。

遠隔とのビデオ会議をより一層自然な会話に、そして、専門家がいなくても「使える技術」に、シスコは会議環境を提供しています。

スピーカートラック (SpeakerTrack)

スピーカートラックは話し手の顔を判別し、ズームアップする機能です。会議室の中で話している人を、顔検知センサーと専用マイクが識別します。そして、その人にズームします。別の人が話し始めるとカメラが自動的に新しい話し手に切り替えます。複数の人数が話している時は、全体を映します。

ベスト オーバービュー (Best Overview)

大きな会議室の中で座っている人を認識し、ズームアップする機能です。例えば 10人座れる大きな会議室なのに座っているのは 2人だけ、ということありませんでしょうか?ビデオ会議は顔を検知し、そこにフォーカスした必要な映像だけを切り取って相手に送信します。カメラの能力としては 4K/5K を映し出しそこから HD 分を切り取るため、画質が落ちることはありません。

ピープル カウント (People Count)

会議室にいる人数をカウントすることができます。ビデオ会議利用中でなくてもカウントできるため、会議室の利用率調査などに使うことができます。また、会議室が予約されているはずなのに誰もいないことをこの機能で確認して、自動的に会議をキャンセルすることで、会議室の予約状況の最適化もできます。

プレゼンタートラック (PresenterTrack)

立って移動するトレーニングの講師や学校の授業の先生、プレゼンテーションの話し手をカメラが自動的に追いかける機能がプレゼンタートラックです。黒板やホワイトボード、プロジェクターの映像などに合わせて歩き回る話し手(プレゼンター)をカメラが自動的に追いかけます。これにより、受講者の視線移動のような体験を遠隔の聞き手が体験できます。 Cisco Precision Camera 60 カメラとそれに対応した本体との組み合わせで動作します。

プレゼンターは演台に立ちプレゼンをしています。演台の位置に事前にトリガーとなる場所を設定することで、顔を自動検知します。

1.リモートには紫の色の部分が見えています。

2.説明のため移動します。カメラからの映像はそのプレゼンターが中心に来るようにフォローしていきます。

3.新しい位置でも引き続き映像がプレゼンター中心になるように調整されます。

製品対応

簡単ですが、現行製品の機能対応表をつけておきます。

製品名 スピーカー

トラック

ベスト

オーバービュー

ピープル

カウント

プレゼンター

トラック

Cisco Webex Room Kit Mini
Cisco Webex Room Kit
Cisco Webex Room Kit Plus – Quad Camera *
Cisco Webex Room Kit Plus – Precision Camera 60 * * *
Cisco Webex Room Kit Plus – PTZ-12
Cisco Webex Room Kit Pro – Quad Camera *
Cisco Webex Room Kit Pro – Precision Camera 60 * * *
Cisco Webex Room 55
Cisco Webex Room 55 Dual *
Cisco Webex Room 70 Single *
Cisco Webex Room 70 Dual *
Cisco Webex Board 55S Roadmap
Cisco Webex Board 70S Roadmap
Cisco Webex Board 85S Roadmap

* : 対応する機能を持つカメラの追加が可能

 

Authors

岩岸 優希

テクニカル ソリューションズ アーキテクト

コラボレーションアーキテクチャ事業

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