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Inter BEE2018 に出展しました – 4K/8K IP ライブプロダクションの準備はできていますか?


2018年12月20日


こんにちは。シスコシステムズの山下です。シスコは今年も国際放送技術展「InterBee 2018」に出展しました。ブースにご来場いただきました皆様、ありがとうございました。今回はシスコが InterBEE 2018 で展示しましたデモンストレーションについて振り返りたいと思います。

Cisco IP Fabric for Media

2018年12月1日より日本で4K/8K CS 放送が始まりましたが、4K/8Kのライブプロダクション環境においては、より多くの帯域が必要となります。今日まで SD/HD のライブプロダクション環境を支えてきた SDI ルータおよび SDI ケーブルは片方向通信で 1種類の信号しか運ぶことができず、広帯域化に際して非効率な仕組みです。これを IP 化することには、広帯域化の実現はもちろん、複数の映像・音声信号を 1つのケーブルで双方向に運べるという大きなメリットがあります。

IP ベースのライブプロダクション環境ではリモートプロダクションが実現可能です。例えばスタジアムにあるカメラが IP スイッチ(Remote Leaf)に接続され、映像と音声信号が IP Fabric を経由して放送局内のスタジオに転送されます。スタジオ内にあるマルチビューアやプレイアウトサーバは放送局内の IP スイッチに接続されており、スタジアムにあるカメラ映像をスタジオ内で利用できる仕組みです。シスコはこうしたリモートプロダクションなど IP 化の多様なユースケースに対応するソリューションとして Cisco IP Fabric for Media を放送業界向けに提案しています。

スタジオとスタジアムを接続する際には DWDM と呼ばれる伝送システムが有用です。今回、シスコブースではスタジオ内にある二台の Spine スイッチとスタジアムにある Remote Leaf をトランスポンダーとなる Cisco NCS 1002 にて接続しました。

このような環境では映像信号の遅延が懸念されます。以下の写真では A の映像はスタジオ内のスイッチで折り返し、B の映像は 70km のファイバードラムを経由した映像ですが、2枚の映像に目視では遅延と感じられるほどのズレがないことをご覧いただきました。

 

AMWA IS-06

もう一つ、デモの目玉として AMWA IS-06 をご紹介しました。IS-06 はネットワークコントローラーが持つ API で、ブロードキャスト コントローラからネットワークを API で制御することを目指したものです。シスコのネットワーク コントローラである DCNM(Data Center Network Manager)では既に DCNM API をサポートしておりますが、AMWA では API の標準化を目指しています。シスコは本標準化活動をリードしており、今回のデモをご紹介する形となりました。

簡単に動作概要をご説明します。エンドポイントはマルチキャストで送られてくる信号を受信するため、IGMP Join を送ります。IS-06 では IP Fabric 内に流すことのできるポリシーを管理していますので、IS-06 API にて許可されて初めて、トラフィックを流すことができる仕組みです。 IS-06 設定の流れは以下の通りです。ここではブロードキャストコントローラーの代わりに POSTMAN を利用して、ネットワークコントローラーである DCNM の IS-06 API を叩きます。

最初に送信と受信それぞれのエンドポイントを定義します。“attached_network_device” にある “chassis_id” と “port_id” が IP スイッチとポートを指定しています。

この時点ではマルチキャストのネットワークフローは定義されていません。

次にネットワークフローを定義します。“multicast_address” や “sender_endpoint_id”、“receiver_endpoint_id” にてマルチキャストの IP アドレスや 1つ前のステップで定義したエンドポイントの ID を指定します。“bandwidth” は IP Fabric 内で確保すべき帯域を定義する重要なパラメータの 1つです。

GET API である “network-flows” で作成したフローの確認ができます。その他にも “endpoints” や “network-devices”、 “network-links” を GET API で確認することができます。

作成したネットワークフローはネットワークコントローラーの DCNM や IP スイッチの CLI でも確認できます。

 

まとめ

今回、2つのデモをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。リモートプロダクションは SDI から IP への移行における重要なユースケースであり、それが実現可能な状況にあることをご確認いただけたかと思います。また AMWA IS-06 は標準化ベースの API を利用したいブロードキャストコントローラにとって利用可能なオプションであることもご理解いただけたかと思います。Cisco IP Fabric for Media および NCS 1000 シリーズが 4K/8K のライブプロダクションをご支援できればと考えております。今後の弊社の取り組みにもご期待ください。

参考リンク

Cisco IP Fabric for Media – At a glance [英語]
https://www.cisco.com/c/dam/en/us/solutions/collateral/service-provider/network-functions-virtualization-nfv-infrastructure/at-a-glance-c45-736920.pdf

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